3回前の大雪の話の続き。
浦安にとり残された岡本姉弟。
雪の中、浦安橋を越えるというしか、故郷葛西の地を踏むことはできなかった。
そんな岡本姉弟を救ったのは、天下一の荒武僧と噂される、武蔵某弁慶であった。
浦安橋の中間である県境の妙見島あたりに関所があって、そこが最大の難所である。
岡本姉弟と弁慶は、山伏の姿に変装し関所を乗り切ろうとした。関所の責任者である、富樫左衛門は、この一行に疑念を持っていた。
なぜなら、葛西ゲンジの御曹司、源 義恒明(岡本恒明)とその姉がこの関所を通り、葛西に逃げ延びようとする情報が、届いていたからだ。
疑念を持った富樫は、山伏のリーダーである弁慶になぜ関所を通ろうとするのかと問いかけた。
弁慶はお寺の再建の為の勧進をしているのだと答える。
ならば勧進帳があるはずだ。読み上げてみよ。と富樫。
弁慶は、おもむろに持っていた白紙の巻物をさも書いてあるように読み上げた。
さすがにここまでされると富樫も認めざるを得ない。通行を許可する事とした。
しかし、富樫の家来の一人の富樫明生(m.c.A.T)が、「義恒明によく似ている山伏がいるyo」と富樫の申し出た。
するとその時、弁慶が、「貴様のせいであらぬ疑いをかけられ、大変迷惑な事この上なし。貴様のせいだ!!こうしてやる!!」と持っていた杖で義恒明を叩き出した。
「あう。あう。」と悲痛のうめき声をあげる義恒明。叩く弁慶。
そのうち「もっと、もっと叩いて!!」と義恒明が言ったか言わないかは歴史の闇の中だが、主人を助けたい一心で、主人を叩いた弁慶に富樫は心を打たれ、酒を振舞い弁慶が舞を舞った。舞っている間に義恒明一行は難を逃れ、無事葛西へ到着する事ができた。
葛西へつくと義恒明に弁慶は非礼を詫びたが、義恒明は一蹴し、「つぎ叩く時は、もう少しこうして叩くと気持ちよい」と弁慶に指南したかしないかはまた歴史の闇の中。
ちょうど時間となりました。
つねさんぽ勧進帳でした。
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