山上の垂訓(続き)。イエス弟子たちに第七、第八、第十の誠律の精神的意義を明らかにす。!!
精神とは何であるか? 言うまでもなかろう、人間のこころのことである。こころとは何であるか? 目には見えないが、意識の働くところ、魂の宿るところである。
<無題>・・・・・・。
その精奥に神のエネルギーが宿る。だから、精神という。このように人間の本質は精神であって、こころであり、魂であり、突き詰めると神の分かれたエネルギーであることが分かる。
人間の本質は肉体ではない。とすれば、思いと行為は、いずれも大事であろうが、思いこそ重要だ。それが本質だからである。
今でこそ、そう言う概念が共有されているが、イエスの時代はそうではない。勿論、現代に於いても法律は行為をこそ規制する。十戒もそのように多くの民衆には捉えられていたのであろう。勿論、支配者側はそれを持って、民衆を支配していたであろう事が推察される。
これは当時は革命的思想であったであろう。それ故、迫害を受ける素因ともなったものと思われる。
しかし、真実は真実だ。『こころに情欲を抱くものは、既に姦淫の罪を犯している。』 蓋し、至言である。同時にこころで盗むものは、窃盗である。つまり、ペテン師、詐欺師、ウソつきは窃盗の罪を犯している。ついでに、菅直人は、ペテン師であるから窃盗である。字余り。
山上の垂訓(続き)。イエス弟子たちに第七、第八、第十の誠律の精神的意義を明らかにす。
律法は姦淫を禁ずる(出エジプトニ○・一四)。しかし、姦淫は律法の目から見れば、明白な行為であって、結婚契約以外の官能的な自我の満足である。
さて、結婚は律法からみれば、祭司の承認により、男女が永久に調和と愛惰で生活する約束に過ぎない。どんな祭司や役人にも、二つの魂を婚姻で結ぶ権威は神よりほかはない。
結婚の縁とは何ぞ。これは祭司や役人が語るところのことで成立するか。これは二人の男女が結婚の契約で生活する許可を、役人とか祭司が書き記した巻物である。
これは二人が死ぬまで互いに相愛すると言う約束であるか。
愛は人の意志に左右される情熱であるか。
人は宝石のように、愛を拾いあげて、貯えたりまたは誰にでもくばることが出来るものか。
愛は羊のように売買出来るか。
愛とは二つの魂を結んで一つとする神の力である。地上でどんな力でも、この契約を解消することは出来ない。からだはしばらくは人の死によって引き離されるであろうが、再び一つとなるであろう。
われわれは結婚の縁をこのような神の契約であると見る。すべてこれ以外の結合は藁(わら)のちぎりであって、そのように生活する者は姦淫を犯している。これは役人や祭司の承認なしに情欲を満足させる者と同様である。
しかし、これだけではない。好色の心を抱いている男や女は姦淫している。
神が一緒に結んだ者を人はこれを分かつことは出来ない。人が一緒に結んだ者は罪の生活をする。
律法の一条に、大立法者は、『なんじ盗むなかれ』(出エジプトニ○・一五)と書いた。律法の目から見れば、盗賊は所有者に無断で、或は承諾なしに、肉眼で見える物品を取ることに違いない。
しかし、見よ、わたしは言う、心のなかで自分のものでないものをほしがり、また所有者に無断で或は承諾なしに、物品を取ろうと思う者は、神の目から見れば、盗賊である。人が肉限で見ない物には、見ることの出来る物品以上の価値がある。
人の美名は干の金鉱にまさる価値がある。その美名を傷つけ或は汚すような言葉を洩らしたり、そのような行為をする者は、自分のものでないものを取ったのてあって、やはり盗賊である。
律法の条下にはまた、『欲しがるな』(出エジプトニ○・一七)とある。欲しがると言うことは自分が所有するのが正当でないものを得たいと言う、何もかも焼き尽すような熱望である。
かかる熱望は、律法の精神に照らして見れば窃盗である。
【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】
第十六部 イエスのキリスト者奉仕の二年目
第九十八章 山上の垂訓(続き)。イエス弟子たちに第七、第八、第十の誠律の精神的意義を明らかにす。
1)律法は姦淫を禁ずる(出エジプトニ○・一四)。しかし、姦淫は律法の目から見れば、明白な行為であって、結婚契約以外の官能的な自我の満足である。
2)さて、結婚は律法からみれば、祭司の承認により、男女が永久に調和と愛惰で生活する約束に過ぎない。
3)どんな祭司や役人にも、二つの魂を婚姻で結ぶ権威は神よりほかはない。
4)結婚の縁とは何ぞ。これは祭司や役人が語るところのことで成立するか。
5)これは二人の男女が結婚の契約で生活する許可を、役人とか祭司が書き記した巻物である。
6)これは二人が死ぬまで互いに相愛すると言う約束であるか。
7)愛は人の意志に左右される情熱であるか。
8)人は宝石のように、愛を拾いあげて、貯えたりまたは誰にでもくばることが出来るものか。
9)愛は羊のように売買出来るか。
10)愛とは二つの魂を結んで一つとする神の力である。地上でどんな力でも、この契約を解消することは出来ない。
11)からだはしばらくは人の死によって引き離されるであろうが、再び一つとなるであろう。
12)われわれは結婚の縁をこのような神の契約であると見る。すべてこれ以外の結合は藁(わら)のちぎりであって、そのように生活する者は姦淫を犯している。
13)これは役人や祭司の承認なしに情欲を満足させる者と同様である。
14)しかし、これだけではない。好色の心を抱いている男や女は姦淫している。
15)神が一緒に結んだ者を人はこれを分かつことは出来ない。人が一緒に結んだ者は罪の生活をする。
16)律法の一条に、大立法者は、『なんじ盗むなかれ』(出エジプトニ○・一五)と書いた。
17)律法の目から見れば、盗賊は所有者に無断で、或は承諾なしに、肉眼で見える物品を取ることに違いない。
18)しかし、見よ、わたしは言う、心のなかで自分のものでないものをほしがり、また所有者に無断で或は承諾なしに、物品を取ろうと思う者は、神の目から見れば、盗賊である。
19)人が肉限で見ない物には、見ることの出来る物品以上の価値がある。
20)人の美名は干の金鉱にまさる価値がある。その美名を傷つけ或は汚すような言葉を洩らしたり、そのような行為をする者は、自分のものでないものを取ったのてあって、やはり盗賊である。
21)律法の条下にはまた、『欲しがるな』(出エジプトニ○・一七)とある。
22)欲しがると言うことは自分が所有するのが正当でないものを得たいと言う、何もかも焼き尽すような熟望である。
23)かかる熱望は、律法の精神に照らして見れば窃盗である。
【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling 】
SECTION XVI
AIN
The Second Annual Epoch of the Christine Ministry of Jesus
CHAPTER 98
The Sermon on the Mount, continued. Jesus reveals to the twelve the
spiritual aspects of the seventh, eight and tenth Commandments.
THE law forbids adultery; but in the eyes of law adultery is an
overt act, the satisfaction of the sensuous self outside the marriage bonds.
2) Now, marriage in the sight of law is but a promise made by man and woman, by
the sanction of a priest, to live for aye in harmony and love.
3) No priest nor officer has power from God to bind two souls in wedded love.
4) What is the marriage tie? Is it comprised in what a priest or officer may
say?
5) Is it the scroll on which the officer or priest has written the permission
for the two to live in marriage bonds?
6) Is it the promise of the two that they will love each other until death?
7) Is love a passion that is subject to the will of man?
8) Can man pick up his love, as he would pick up precious gems, and lay it
down, or give it out to any one?
9) Can love be bought and sold like sheep?
10) Love is the power of God that binds two souls and makes them one; there is
no power on earth that can dissolve the bond.
11) The bodies may be forced apart by man or death for just a little time; but
they will meet again.
12) Now, in this bond of God we find the marriage tie; all other unions are but
bonds of straw, and they who live in them commit adultery.
13) The same as they who satisfy their lust without the sanction of an officer
or priest.
14) But more than this; the man or woman who indulges lustful thoughts commits
adultery.
15) Whom God has joined together man cannot part; whom man has joined together
live in sin.
16) Upon a table of the law, the great lawgiver wrote, Thou shalt not steal.
17) Before the eyes of law a man to steal must take a thing that can be seen
with eyes of flesh, without the knowledge or consent of him to whom the thing
belongs.
18) But, lo, I say that he who in his heart desires to possess that which is
not his own, and would deprive the owner of the thing without his knowledge or
consent, is in the sight of God, a thief.
19) The things that men see not with eyes of flesh are of more worth than are
the things that man can see.
20) A man's good name is worth a thousand mines of gold, and he who says a word
or does a deed that injures or defames that name has taken what is not his own,
and is a thief.
21) Upon a table of the law we also read: Thou shalt not covet anything.
22) To covet is an all-consuming wish to have what is not right for one to
have.
23) And such a wish, within the spirit of the law, is theft.
【続く】