平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

どちらでもない、では意味がない

2019-02-06 14:15:48 | 平和を創り出す宮古ネット通信
米軍普天間基地辺野古移設の賛否を問う県民投票がようやく全県で行われることになった。宮古島市をはじめ6市の市長、県政野党系議員が、筋の通らない理屈をこねて、これ以上民意がはっきり示されることを嫌がったが、やはり法令違反としての提訴が怖がったのだろう。賛否に「どちらでもない」を加えることにどれだけの意味があるのか理解できないが、県民投票を全県でという、県の粘り強い努力には敬意を表したい。


 沖縄での住民投票は初めてだが、2006年3月13日、今の馬毛島の問題にもつながるのだが、東京厚木基地の米軍空母艦載機離の岩国基地移転の賛否を問う住民投票が行われ、当時は合併前の隣町に住んでいたので、投票はできなかったが、投票の呼びかけには参加した。

 その結果は投票率が投票成立の58.68%でクリアー。反対が87.42%、賛成が10.81%と、反対が9割近くに達し、有権者の過半数を超えて完全勝利した。

 保守の地盤である山口県、受け入れに賛成の経済界など、投票率を50%割れに持ち込み、住民投票自体を成立させまいと、ボイコット戦術に出た(今度の6市の場合、自分が選挙をボイコットするだけならともかく、人の選挙権を奪おうとすることは、その悪辣さに輪をかけている。)。だが、結果は完全勝利。これまでいろいろやってきても、これほどの快挙は百にひとつ。本当にうれしかった。

 この行動には沖縄から高里鈴代さんも応援に来られていた。岩国駅前でのビラ配りが懐かしく思い出される。その完全勝利の余韻を胸に3月末をもって住みなれた山口を離れた。

 しかし、それからのことは詳しくは書けないのだが、政権側の強力な巻き返しがあり、当時 建設計画中の市庁舎に絡めて地域住民を分断、住民投票を推し進めてきた当時の市長が選挙で落選。以来保守傀儡市政の下、岩国基地の沖合移設という名の拡張工事で削り取った愛宕山の跡地に、米軍の住宅が立ち並んでいるという。

 今回の宮古島の新市庁舎の建設も、陸自の配備で観光もダメになり、基地がなくてはやっていけないようにするためだろう。そのころには今の下地敏彦市長はどこかに消えているだろうし、次の市長は大変だろうな。



*オスプレイも岩国経由できた。

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