平和を創り出す宮古ネット通信

宮古島の平和を願う3人の市民が始めたブログ。平和を阻む政治状況とたたかう市民の行動を載せる。美しい自然、環境問題も。

台風の夜に

2017-10-02 17:29:59 | 日記
 台風18号が過ぎ去って一週間がたった。7年間の宮古島の暮らしの中では最大級であり、サトウキビなどの農作物に甚大な被害が出た。生活面でも今回は停電が長引くものと覚悟をしていたが、約一日半後の16日午前6時きっかりに復旧した(電話、インターネットはまだ)。電力会社その他の頑張りのおかげと言えるが、いつもはこのあたりが一番最後だと聞いているので、陸自配備ということもあるのかと、つい深読みをしてしまう。

 最近、事情は分からないが、近所におよそこんな場所にと思うところにアパートが建ち始めた。配備が計画されている陸上自衛隊も、子どものいる家族持ちや賢明な隊員であれば、千代田に建設されるという宿営地には住みたくはなかろう。狭い島の中、結局はどこにいても同じなのだけれど、まず、最初の一撃を受ける野嶽レーダーサイトの真下だからだ。通勤にも手ごろだし、賛成反対が分かれる宮古島で、転勤までの間静かに暮らすには、こんなアパートがいいのかと、想像をたくましくする

 しかし考えてみれば、そんなことを考えたことがないのか、それともすべてわかったうえで市長が千代田を売り込み、それに乗った防衛省も、地域住民や自衛隊員の命を軽く扱っているとしか思えない。これまで、空自基地と共存しているかのように見えた野原の住民も、度重なる増設とミサイル配備でレーダーサイトの性格が一変したことを理解し、積年の不満、不安が噴出したのだろう。

 台風が通過した夜、停電して真っ暗な部屋の中で思う、台風はまだいい、いつかは過ぎ去り、明るい朝がやってくる。ミサイルの飛び交う中でなくすものは、二度と元には戻らないのだ。(普)