つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

ホタルブクロ

2019-06-18 13:54:15 | 庭の花


梅雨に入ると土手などで、釣り鐘状の花を咲かせるホタルブクロを見かけますが
我が家の庭でも そこかしこに 今頃になると咲いています



ホタルブクロ 独特のこの大きな釣り鐘状の花の中にホタルを入れて眺めた事から
この名前がついた と聞いた事があります。中々趣のある素敵な名前だと思いましたが、
実はこれは俗説のようです



提灯の古名を、火垂る(ほたる)と言い その提灯に似ている形なので、火垂る袋
それが蛍になった、と言われています。漢字では「蛍袋」と書きます。



園芸用の植物と言うよりは、野生の花で山野草としての方が知られていると思いますが
葉はややハート形で全体に薄く産毛に覆われていて、薄紫や赤紫、白色などがあります。



別名を「ちょうちん花」又は「あんどん花」「雨降り花」などと色々な別名がありますが

一番懐かしいと思ったのが「とっかん花」と言う別名です。
子供の頃、男の子たちがホタルブクロの蕾を掌に載せて両方の掌で叩くと「ポン」と言う
小さな破裂音がしました。子供流に擬音化して「とっかん花」と呼んだのだと思います。
あの心地よい軽い音を聞くのが好きでした。遠い思い出ですが、鮮明に覚えています。



キキョウ科 ホタルブクロ属 の多年草です。



ホタルブクロは下向きに咲く奥ゆかしい花姿から
教会や、宗教的な意味合いからのイメージでしょうか、花言葉は「忠実を尽くす心」
「感謝の心」などがあります



このホタルブクロを見ると古田足日作の ”大きな一年生と小さな二年生”と言う児童文学誌の
中に出てくるホタルブクロの花を思い出します。



ホタルブクロが大好きな 背の低い二年生の女の子 あきよちゃんの為に
体は大きいけど、気弱な一年生の少年 まさや君が、
森の中の 一本杉の下へ ホタルブクロを取りに 冒険に出掛けて行く…と言う
日常を背景にした話ですが、気の弱い性格の少年が だんだんと積極的な意思を持つ少年に
成長していく姿が 描かれています。 
昔、孫達の為に買った本ですが、懐かしい本です~






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