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融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

(仮称)新温泉風力発電事業について

2019年07月12日 | 日記

 新温泉町で(仮称)新温泉風力発電事業が進められています。事業者は、海外の投資会社ヴィーナエナジーの日本法人である日本風力エネルギー株式会社と言います。風力発電と言えば、エコでノンビリしていて良いじゃないかと思われるかも知れませんが、高さ150メートル、ローター直径130メートル、4500KW級の巨大風車を21基建設するというものです。この計画が実現すれば、ダントツ国内1位の大型風力発電施設になります。

 ところが、風車から距離が2キロメートルから500メートルの間に208戸の住宅、3つの学校(夢が丘中学校、温泉小学校、浜坂東小学校)、1つの医療施設(浜坂七釜温泉病院)、3つの福祉施設(特別養護老人ホームゆむら、特別養護老人ホームやすらぎの里、ゆめっこ認定こども園)があります。さらに、3キロメートルまで範囲を広げると、浜坂南小学校、照来小学校、公立浜坂病院、介護老人保健施設ささゆり、特別養護老人ホームはまさかの里、大庭認定こども園が入ります。この数には、個人病院は含まれていません。

 風力発電では、低周波音が健康被害をもたらすことが知られています。たとえ5キロメートル離れていても、健康被害があると言われています。この事業計画では、日本で最大級の風力発電施設が近くに人が住んでいる地域を囲むようにして作られようとしていますので、健康被害の問題が十分予想されます。また、この事業では、1967ヘクタールもの広大な自然破壊の問題があります(羽田空港が1522ヘクタール)。そこで生きている動物も住処を追われ、自然も生態系も破壊されてしまいます。大雨が降ると砂崩れの被害や、落雷の被害も懸念されます。このように、地域の人々に健康被害をもたらし、ふるさとを破壊する風力発電施設の建設が2025年の営業運転を目指して進められています。

 この事業計画に対して、新温泉町議会では反対決議を行い、建設予定の各区においても反対決議が行われました。現時点で、事業者は事業の取りやめを表明していませんので、新温泉町の人々が中心に事業の白紙撤回を訴えて運動を進めています。現在、「(仮称)新温泉風力発電事業」計画を白紙に戻し、再構築を要望する署名を行っていますので、ご紹介いたします。

 私たちの住む地域の自然が破壊され、健康被害が予想され、その他に何のメリットもないこの計画に、大義はないと私は思います。金儲けの商売のために、私たちが健康被害に遭ったり、地域の自然や環境が破壊されても良いという道理もありません。私は、かつて「会社を作るというのは儲けるのと同時に社会に貢献することだ」と教えられました。この風力発電事業は、とても社会貢献とは思えません。実に身勝手な迷惑極まりない事業としか受け取れず、人を馬鹿にするのもいい加減にして欲しいと思います。

 署名の内容については、浜坂にあります善住寺のコウジュンさんというお坊さんが運営されているサイト内に画像ファイルがありますので、ご覧になってください。趣旨にご賛同いただけますなら、ぜひご署名をお願いいたします。署名用紙の入手の方法ですが、直接お問い合わせしていただくか、サイト内の画像ファイルをコピーして印刷するという方法もあります。下の画像をクリックすると、善住寺のコウジュンさんというお坊さんのサイトに移動します。

 私が関わりのある教会関係の皆さんには、署名用紙を入手して、後日お送りする予定の機関誌「ホドス」第15号に同封してお送りしたいと考えています。

 善住寺のコウジュンさんのサイトには、この風力発電の問題について詳しく記されていますので、ぜひサイトをご覧になるようオススメいたします。

 


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