融通無碍 翼を休めてみませんか

新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

「(仮称)新温泉風力発電事業」について

2019年10月28日 | 日記

 テレビや新聞は、大企業がスポンサーになっていますし、政治家から認可の圧力を受けていますので、残念ながらスポンサーや政治家に忖度した報道しかできません。けれども、長周新聞さんは、「いかなる権威にも屈することのない人民の報道機関」というスローガンを掲げ、報道機関としての良心を貫かれています。新聞の購読やカンパにご協力をお願いいたします。

 長周新聞さんの記事の中に、高知四万十町に風力発電所の建設計画が進められていることについて伝えていました。高知は私のふる里でもあり、身近なイメージが湧いてきました。そして、現在進められている「(仮称)新温泉風力発電事業」と重なる部分がありますので、それらを列挙してみたいと思います。

 まず、四万十町に建設されようとしている風車は、高さが130メートルあり、発電能力は3000キロワット級だそうです。それが、49基建設されようとしています。計算上では、日本一の発電量になります。新温泉に建設されようとしてる風車は、高さが150メートル、発電能力4500キロワット級、それが21基建設されようとしています。一つの風車は巨大ですが、21基ということで、計算すると四万十町の方が総発電量が多いです。

 また、四万十町の場合、一番近い人家が500メートルにあるとのことで、新温泉町も500メートルから2キロメートルまでの間に208戸の住宅、3つの学校、1つの医療施設、3つの福祉施設があります。

 また、四万十町の場合、風車建設のために敷地だけで1225ヘクタール必要で、他にも道幅5メートルの連絡道が作られますが、どれ位の長さになるのかは分かりません。新温泉町も全部で1967ヘクタールが必要とのことで、そこにある木や森が伐採され、土が削り取られますので、共に甚だしい自然破壊になります。そのため、四万十町ではヤイロチョウやクマタカの生息地が奪われ、有名な四万十川の清流に土砂が流出し、アユへの悪影響が懸念されています。新温泉町の場合も、同じようにクマタカや、岸田川への土砂流出やアユへの悪影響が懸念されています。更に、どちらも大きな自然災害が誘発される懸念があります。

 長周新聞さんの他の関連記事を見ると、安岡沖洋上風力発電建設について書かれています。そこには、地元住民の平穏な生活を奪う嫌な出来事の数々が記されており、見るのが辛いです。全国どこにでも起こり得ることとはいえ、我が町新温泉町での平穏な日常生活を脅かされたくないものだと思いますので、「(仮称)新温泉風力発電事業」は断固反対します。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は礼拝です

2019年10月26日 | 礼拝のご案内

 明日10月27日(日)は、午前9時から教会学校があります。午前10時30分からは、信徒伝道礼拝があります。今年の担当は、冨岡美奈子さんで、メッセージは「良きおとずれ」です。讃美歌は、「つくりぬしを賛美します」、「わが主よ、ここに集い」、「みまえにわれらつどい」です。礼拝後には、祈りの一時、会堂清掃、お茶の一時があります。ご興味のある方は、どなたでもご参加ください。

 台風19号の被害が及んでいる最中、台風21号による大雨被害が出ました。既に被災地となっている地域に、更なる被害が出ています。被災された方々の慰めと、健康をお祈り申し上げます。しかし、どうしてこんなにも被害が出てしまうのでしょうか。亡くなった方々の多くが、夜中に水が出ている中を自動車で逃げようとしていたとのことです。事前の対応マニュアル等、なかったのでしょうか。合点がいきません。

 根本的な問題として国がここ20~30年スパンの治水事業を怠ってきたためではないかと思ったりもします。政治は利権を貪り、税金を食い潰すだけではなく、今からでも将来に向けて災害防止の治水事業の計画を立て、実行して欲しいものだと思います。

 今週、高齢の母親の入院お見舞いと、父親も心配なのでお休みをもらって帰省していました。その間、町内の高齢者の葬儀がありました。人は、いつまでも生きているものではなく、やがてその命を全うするものであることを改めて思わされているところです。私の両親も、そんな年齢になりました。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「涙を流して」

2019年10月26日 | 聖書のお話

「涙を流して」 マルコによる福音書 14章66~72節

 私たちは、信仰というものは理想の世界であり、実際に生きているのが現実の世界であるとする考え方を少なからず持っているのではないかと思います。イエスさんを信じるペトロもまた、理想はイエスさんに従う一番弟子でありたいと願いつつ、現実はイエスさんを殺そうとする人々の一員になってしまったことを物語を通して伝えられているように思います。

 ペトロは、他の弟子たちよりもイエスさんの近くに居ようと務めました。そのため、大祭司に仕える女中から「あなたも、あのナザレのイエスと一緒にいた」と言われてしまいました。ユダヤの社会で大祭司は信仰の指導者の立場にあり、その大祭司に仕える女中は「奴隷」の立場にあるとされていました。ユダヤの社会を構成する全ての人々から敵視され、自分の命を奪おうとする人々に囲まれて絶体絶命の状況に立たされました。そのとき、ペトロはイエスさんのことを三度知らないと言い、誓いまでしてしまいまいした。ペトロの理想は、イエスさんの一番弟子であるはずなのに、現実はイエスさんを殺す側の仲間であると自ら表明することになりました。イエスさんを裏切ってしまったペトロは、理想と現実の中で涙を流すしかありませんでした。

 物語を通して、自分の弱さを自覚した者でなければ福音を宣べ伝えることができないと教えられているように思います。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は礼拝です

2019年10月19日 | 日記

 明日10月20日(日)は、主日礼拝です。午前9時からの教会学校は、岸田川駅伝に出る子どももいますので、お休みになると思います。午前10時30分からは礼拝です。メッセージは、「涙を流して」です。讃美歌は、「つくりぬしを賛美します」、「わが主よ、ここに集い」、「みまえにわれらつどい」です。礼拝後には、祈りの一時、お茶の一時があります。ご興味のある方は、どなたでもご参加ください。

 台風19号は、広い範囲で大災害となりました。まだまだ時間が経つにつれ、被害が拡大していくのではないかと思われます。被災された方々の慰めと、健康が守られますようにお祈り申し上げます。

 先週、浜坂では町民体育祭が行われました。優勝は、浜坂教会が属している二区で、町内あげて喜んでいました。明日は、岸田川駅伝が行われる予定です。浜坂では、これから秋の諸行事が目白押しとなりますが、ケガや事故なく楽しい諸行事でありますようにお祈りいたします。

 被災者支援については、小規模の浜坂教会が出来ることは限られていますが、募金など出来ることから始めています。個人的には、気力体力共に衰えを感じて、以前のように何でもやれるという感じがせず、ボランティアに行こうという思いになりません。郷里の両親のことも気がかりで、自分もいつの間にかそんな年齢になったのだと実感しています。ここに至り、自分一人で生きているのではなく、支え合って生きることについて思い知るこの頃です。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もはやジェノサイドか

2019年10月19日 | 日記

 香港のデモですが、これまでも、行方不明者がたくさんいて、殺されたのではないかと疑われているところです。この度、若い女性の全裸死体が見つかるようにして晒されたことで、更なる恐怖と怒りが渦巻いています。

 香港警察の中には、中国の人民解放軍が紛れていると言われています。言うことを聞かなければ、殺してでも黙らせるという、もはや「デモ」という言葉の印象ではなく、「ジェノサイド」という言葉が思い浮かんでしまう状況に香港の人たちは立っています。

 


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする