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長周新聞さんの記事の中に、高知四万十町に風力発電所の建設計画が進められていることについて伝えていました。高知は私のふる里でもあり、身近なイメージが湧いてきました。そして、現在進められている「(仮称)新温泉風力発電事業」と重なる部分がありますので、それらを列挙してみたいと思います。
まず、四万十町に建設されようとしている風車は、高さが130メートルあり、発電能力は3000キロワット級だそうです。それが、49基建設されようとしています。計算上では、日本一の発電量になります。新温泉に建設されようとしてる風車は、高さが150メートル、発電能力4500キロワット級、それが21基建設されようとしています。一つの風車は巨大ですが、21基ということで、計算すると四万十町の方が総発電量が多いです。
また、四万十町の場合、一番近い人家が500メートルにあるとのことで、新温泉町も500メートルから2キロメートルまでの間に208戸の住宅、3つの学校、1つの医療施設、3つの福祉施設があります。
また、四万十町の場合、風車建設のために敷地だけで1225ヘクタール必要で、他にも道幅5メートルの連絡道が作られますが、どれ位の長さになるのかは分かりません。新温泉町も全部で1967ヘクタールが必要とのことで、そこにある木や森が伐採され、土が削り取られますので、共に甚だしい自然破壊になります。そのため、四万十町ではヤイロチョウやクマタカの生息地が奪われ、有名な四万十川の清流に土砂が流出し、アユへの悪影響が懸念されています。新温泉町の場合も、同じようにクマタカや、岸田川への土砂流出やアユへの悪影響が懸念されています。更に、どちらも大きな自然災害が誘発される懸念があります。
長周新聞さんの他の関連記事を見ると、安岡沖洋上風力発電建設について書かれています。そこには、地元住民の平穏な生活を奪う嫌な出来事の数々が記されており、見るのが辛いです。全国どこにでも起こり得ることとはいえ、我が町新温泉町での平穏な日常生活を脅かされたくないものだと思いますので、「(仮称)新温泉風力発電事業」は断固反対します。