京阪沿線に光善寺という駅があります。昔から、光善寺という寺は何処にあるのかと思っていましたが、かみさんも同じように思っていて、とうとう行ってみることになりました。光善寺駅は、小さな駅ですが、駅の南側の丘陵地帯には蹉陀神社があります。この神社は菅原道真公を祭神としています。大宰府への旅の途中、この地で休憩されたのですが、その後を娘の苅谷姫が追いかけて来たが、すでに道真公は出発された後で会えなかったそうです。そのため、苅谷姫が足摺して悲しまれたということから「蹉陀」という地名が付いたといわれています。それはともかく、同じように山手の方と思っていましたが、淀川側の西国街道沿いにありました。
光善寺は、蓮如上人開基の浄土真宗のお寺です。蓮如上人が福井県の吉崎からこの地に来られ、草庵を建てたのが始まりとされています。光善寺は御箇寺の一つで、東本願寺の中でも格式の高いお寺です。それに相応しい立派な本堂でした。実は、我が家の墓のあるお寺も御箇寺の一つですが、そちらはすっかり寂れてしまっています。人の運も、家運も、寺運も一度失うと、昔はどうだと言っても空しいものです。
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