今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「俗に古武士のような風格というがそんなものはない。それは最も早く勤人に滅びた。役人とサラリーマンは武士の生れかわりである。明治になって禄を失った武士の子弟は学校へ通って再び三たび十人の頭百人の頭になろうと勉強してめでたくなったら武士の風格を失った。明治に生れたからといって明治の人でないことはすでに言った。」
(山本夏彦著「『戦前』という時代」文藝春秋社刊 所収)
「俗に古武士のような風格というがそんなものはない。それは最も早く勤人に滅びた。役人とサラリーマンは武士の生れかわりである。明治になって禄を失った武士の子弟は学校へ通って再び三たび十人の頭百人の頭になろうと勉強してめでたくなったら武士の風格を失った。明治に生れたからといって明治の人でないことはすでに言った。」
(山本夏彦著「『戦前』という時代」文藝春秋社刊 所収)
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