今日の「 お気に入り 」は 、昨日の続きで 、「『 他人の時間 』を生きてみては どうですか 」という
京大総長 山際寿一さん のお勧めです 。
「 今 、対話力や対人力を磨けなくなっている人が増えているとしたら 、みんながそれぞれ
個人の時間を生きていて 、個々の時間を擦り合わせることが難しくなっていることも 、
原因の一つかもしれません 。それなら 、自分というものをいったんゼロにしてみて 、他
人の時間を楽しもうとすると 、案外思い切れるのではないでしょうか 。自分の時間だと
思っていた時間を身近な誰かの時間だと思うだけでも 、意識が変わってくるでしょう ?
『 あ 、今 、わたしはあの人の時間を生きてるんだな 』と思うと 、ちょっとワクワクし
ませんか ?
親は比較的子どもに対してそういう気持ちになれるのです 。子どもと一緒に遊園地や
動物園で遊ぶうちに自分まで子どもに返ったようになることがあります 。『 あ~ 、今
日は楽しかったな 』と思うとき 、振り返ってみると子どもが楽しそうにしていたとき
なんですね 。もちろん大人同士でもそうだと思います 。他人の時間を生きられるとい
うことは 、自分というものから抜け出して楽しめるということなのです 。 」
( 出典:山極寿一著 「 京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ 」. 朝日新聞出版 刊 )
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