今日の「お気に入り」は、山本夏彦さん(1915-2002)のコラム集から。
「情報はあった。それを見れば開戦できないから、見なかった。見ないで開戦したのだから、以後ずーっと見ないでいる
よりほかなくなった。それらが暗黙のうちに諒承された会議の空気を私は想像することがある。そこにあるのは一種名状
できない八百長である。空前絶後というが、この八百長は絶後ではないのである。」
(山本夏彦著「冷暖房ナシ」所収)
「いかにも映像は活字の百倍千倍の情報を提供するが、それは『現実』に似ている。現実なら誰も見ない。見ても見逃す。」
「活字で吹きこまれた意見から私たちは脱することができないのである。」
(山本夏彦著「良心的」-夏彦の写真コラム-新潮文庫 所収)
「情報はあった。それを見れば開戦できないから、見なかった。見ないで開戦したのだから、以後ずーっと見ないでいる
よりほかなくなった。それらが暗黙のうちに諒承された会議の空気を私は想像することがある。そこにあるのは一種名状
できない八百長である。空前絶後というが、この八百長は絶後ではないのである。」
(山本夏彦著「冷暖房ナシ」所収)
「いかにも映像は活字の百倍千倍の情報を提供するが、それは『現実』に似ている。現実なら誰も見ない。見ても見逃す。」
「活字で吹きこまれた意見から私たちは脱することができないのである。」
(山本夏彦著「良心的」-夏彦の写真コラム-新潮文庫 所収)
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