「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

投票日 Long Good-bye 2022・07・10

2022-07-10 09:29:00 | Weblog

  「 ウクライナのことを思うと 、心配で 夜も日も明けない 」 ・・・ 5、60年前にも
  聞いたような台詞 。
  ・・・「 ベトナムのことを考えると おちおち眠れやしない 」。・・・
  あの頃も よく寝て 、食ってたよ 、君 。
   平和ボケした日本 。

 今日の「 お気に入り 」は 、ネットで見かけた 、どなたかの 言説 。

  引用はじめ 。

  「 エマニュエル・トッド は〈 ウクライナに『 国家 』が存在しない 〉と主張する 。

   〈 核家族は 、英米仏のような自由民主主義的な国家に見られる家族システムです 。
    しかし 民主主義は 、強い国家なしには機能しません 。個人主義だけでは 、
   アナーキーになってしまうのです 。問題は 、ウクライナに 『 国家 』が存在しない
   ことです 。しかも 西部( ガリツィア )、 中部( 小ロシア )、 東部・南部
   ( ドンバス・黒海沿岸 )という 三つの地域間の違いが著しく 、正常に機能する
   ナショナルの塊として存在したことは一度もありません


    9世紀末から 13世紀にかけてできた キエフ・ルーシ( キエフ公国 )から 、
   西部の ガリツィア が分離した 。その ウクライナ民族 は 、いまだ形成途上だ 。
    ウクライナ では 2004年に オレンジ革命 が 、さらに 14年には マイダン革命
   が起きる 。 上からの強力なナショナリズムによって 、政治指導者は『 ウクライナ
   民族 』なる 塊 をつくろうとしてきた 。
    エマニュエル・トッドが指摘するように 、『 単一のウクライナ 』なるものは
   歴史上 一度も存在したことがない 。

    こうしたウクライナの素地が 、今回の軋轢の根本にあると私は見ている 。」

  「 シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー 教授は 、ロシアとウクライナで起きて
   きた出来事を リアリズム( 現実主義 )の観点で鋭くとらえている 。
   ミアシャイマー教授は『 今回の戦争の責任は アメリカ と NATO にある 』と
   断言する 。」

  「 ミアシャイマー 教授 は 、ブッシュ 大統領がけしかけた 08年の NATO東方
   拡大路線が 、今回の戦争の原因
だと断言する 。」

  「 西側の同盟国になるか 。ロシアの同盟国になるか 。中立の道を選ぶか 。
    独立国であるウクライナには 、決定権があるのは当然だ 。
    だが ロシア と NATO という巨大国家に挟まれた 弱小国 である ウクライナ は 、
    バッファー にしかなりえない 。この地政学的制約を 、ウクライナは宿命として
   受け入れるしかないのだ ── リアリストであるミアシャイマー 教授は こう考える 。
    私も同じ認識だ 。


  「 感情に流されることなく 、リアリズムに基づいて ここ20年余りの歴史を振り
   返ってみることが重要だ 。ロシアがただ一方的に 、ウクライナに軍事侵攻を仕
   掛けたわけではない 。
    ロシアにも言い分はある 。NATOの東方拡大によって 、アメリカがロシアを
   刺激し続けた 。
    どんな戦争にせよ 、どんな対立にせよ 、国家間の対立は 一方のみが100%
   悪いわけではない 。
    戦争を引き起こした原因は 、アメリカとNATOにあるという ミアシャイマー
   教授の指摘に真摯に耳を傾けるべきと思う 。


  「 戦争とは 、所詮 人間の心の中から生じてくるものだ 。政府首脳に働きかけて 、
   彼らの考え方を変えていく 。戦争を食い止めるための手段は 、報復の戦争では
   ない 。戦争を食い止めるための手段は 、どこまでいっても 対話 だ 。


  「 核抑止力によって 、どこまで確実に平和を担保できるのだろう 。
    そもそも 核抑止力 という考え方そのものが『 神話 』に過ぎない 。
    アメリカやNATOに核兵器さえあれば 、抑止が働き 、核大国を当事国とする
   大規模な通常戦争は起きないはずだった 。しかし現実には 、ウクライナ侵攻の
   ように大規模な通常戦争が起きてしまった 。

    新約聖書には 次の一節がある 。『 平和を実現する人々は 、幸いである 、
   その人たちは神の子と呼ばれる 』(「 マタイによる福音書 」5章9節 )

    ロシアとの関係でわれわれがこれからやらなければいけない仕事は 、
   戦後を見据えて 対話の波 を起こすことだ 。」

  「 現代世界は 、地球上のどの文明も互いに結びつき 、関連し合い 、微妙な
   バランスの上に存在しています 。
    したがって 、西洋文明によって整備された制度や様式に何らかの深刻な
   変化が起きると 、それは 、インド 、中国 、日本 、東方キリスト教世界 、
   イスラム世界 、その他のすべての文明にも 波及することになり ます 。
    この変化は必ずしもよいものになるとは限りません 。」

  「 戦争とは 、所詮 人間の心の中から生じてくるものだ 。政府首脳に働き
   かけて 、彼らの考え方を変えていく 。
    戦争を食い止めるための手段は 、報復の戦争ではない 。戦争を食い止め
   るための手段は 、どこまでいっても 対話 だ 。


  引用おわり 。
 
  今日も暑いが 、投票日 。 おまけに もう一つ 、どなたかのお言葉 。

  ・・( ^ω^)・・・「 百人のうち二人には 、結婚は素晴らしいものだろう 」
  


 
コメント
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