地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

完成したインナーチューブと成膜中のメタルソー

2008年01月29日 22時59分35秒 | イオンプレーティングネタ


昼休み、イオンプレーティング室を覗いてみますと、本日夕方出荷予定の
インナーチューブ類がありました。

出荷前検査が終わったのか、まだなのか、ちょっと不明。担当者たちは準備室
の机に突っ伏して眠りかぶっていましたので、聞くに聞けず。


(手前3本が、クロムめっき再生した後、酸化クロム(商品名:チャコール
ブラック)膜(ビッカース硬度Hv=3000)生成したもの。向こう側2本は、クロム
めっき再生した後、窒化チタン(商品名:ゴールドチタン)膜(ビッカース硬度
Hv=2500)生成したものです。窒化チタン膜生成品は、倒立タイプです)

当社では、倒立型インナーチューブのアンダーブラケット脱着が可能です。
ただし、その際は別途料金を頂戴致すことになりますが。


担当者たちが昼寝している隣の部屋では、イオンプレーティング装置が勝手に
成膜工程を進行させていました。


(HSS-Co(コバルト高速度鋼)製メタルソーへの窒化クロム膜生成中でした。
このメタルソー、おそらく非鉄金属切断用じゃないか、と思われます。窒化
クロム膜は非鉄金属溶着防止に大きく効果を発揮しますので)

1×10-4乗Torrぐらいまでターボ分子ポンプで引いた後、クロムイオンにて
マイナスに帯電させたメタルソー表面をエッチング(ボンバード工程と言い
ます)している処です。

このボンバード工程を迂闊に長く行なってしまうとHSS-Co鋼の場合、焼鈍って
しまいますので、そうならぬ様にする為には、成膜工程のパラメータ管理が大変
重要です。

品物の鋼材種・熱容量・生成被膜種ごとに細かくプログラム組んで成膜して
いきます。

被成膜品を真空槽に入槽し、プログラム入力・スタートスイッチを押せば、後は
機械が工程進めてくれますので、担当者たちはお昼寝が出来るわけです。

写真のメタルソーは、15時に出槽。夕方1バッチが行なわれ、本日最後の
バッチは現在もまだ進行中です。



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   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生が得意です。
● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 フレーム溶射による、短納期での寸法・形状・機能の復元加工開始
    しました。

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