地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

落雷にやられていた硬質クロムめっき浴8号槽の整流器、明日復帰

2010年09月13日 22時36分47秒 | 今日の東洋硬化


8月6日夕刻の近隣への落雷にて発火した当社硬質クロムめっき浴8号槽整流器
(10000アンペア)のメーカーでの修理が終了し、明日、大阪より機械本体・制御盤
ともに帰還してきます。

8号槽が仮死していた間、他の9つの槽をフル稼働させて急場をしのいでいました
が、それら作業も明日の夕刻にてひと区切り。仮死してしまった8号槽のクロムめっ
き液と隣に配置している10号槽クロムめっき液を入れ替え、数度に渡ってイオン交
換を行ないクリーニング。8号・10号ともに液状況良好な状態で復活を迎えます。

8月にサージェント浴から高速浴に転換した1号槽と当社内で最長設備となる3号槽
も、近々、クリーニング作業を行なった上で効率を向上させるべく、作業手順短縮化
を計ります。

クロムめっき液を計10槽かかえており、クロムめっき被膜品質にダイレクトに影響す
るクロムめっき液主成分と不純物の管理、恐ろしく手間暇がかかります。勿論、廃
水処理についても同様。

局所排気装置・めっき液温管理装置群・整流器までの一次側電源類あたりの機械
管理に毎度毎度、大手間かけています。

ま、この辺のハードルが高いことにより、この業界への新たな参入業者さんが発生
しないのがメリットと言えばメリットなのですが。

当社の場合、この利点に、厚付電気ニッケルめっき・無電解ニッケルめっき・アーク
イオンプレーティング・フレーム溶射をプラスし高機能化、さらに機械加工にて成形
し付加価値向上を図っています。

「今日び、硬質クロムめっき業界にはアゲインストの風が吹いていませんか?」との
ご質問を頂戴することもありますが、当社の場合、その他加工と組み合わせること
で、かえって硬質クロムめっきの利点が生きてきます、と回答致す場面が多々。

2010年9月現在、大変ありがたくも、落雷被害から復帰する電源設備を今か今かと
首を長くして待たねばならぬ逼迫した受注状況です。リーマンショックの影響が若
干見られた昨年に較べ、今年の9月はかなり上方の成績となりそうな気配。


当社をご利用下さるお客様方には、あらためて深く感謝申し上げます。


ただし、自動機ではどうにもならぬ、人力のいる部品再生加工業務、既に恒常的
人手不足局面となりつつあるのが痛い。



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● ㈱東洋硬化へのお問い合せは、当社ホームページの「お問い合せ」欄、
   または、TEL:0942-34-1387  FAX:0942-36-0520
   所在地:福岡県久留米市津福本町1978-1 へお願い致します。

● シリンダーロッド・シャフト・ピストン・フロントフォークインナーチューブ
    ・ロール等円筒形状機械部品のクロムめっき再生(クロムメッキと
   全部カタカナ書きするのではなく「クロムめっき」または「クロム鍍金」
   と書くのが日本語的には正解)が得意です。

● 窒化クロム・窒化チタンアルミ・酸化クロム・窒化チタンクロム・
    窒化チタン他、各種高硬質被膜をアークイオンプレーティング
    生成します。
● 高温耐酸化性に優れ、高硬度を保持する窒化クロムアルミ膜成膜可能
   です。

● 高硬度・平滑性・滑り性に優れたDLC( Diamond Like Carbon :
    ダイヤモンドライクカーボン)膜
の成膜可能。さらには、本邦初、DLC
   膜の再生加工も開始。

● 無電解ニッケル-リンめっきの軽金属上への析出、他被膜との積層処理
    可能です。被膜の付加価値向上にお役立て下さい。

● マグネシウム合金上へのアークイオンプレーティング成膜が可能です。
    今まで難しかったマグネシウム合金製部品への耐磨耗性付与
    ご利用下さい。

● ローター・ファン・クランクシャフト等のバランシング(回転体釣合せ)
● ラジアルクラウン研削を始めとした円筒研削加工や、内面研削・
    平面研削も行います。
 超厚付電気ニッケルめっきやフレーム溶射による、短納期での寸法・
   形状・機能の復元加工。

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