地味ログ東洋硬化.うろつき雑記

寒い時も暑い時も、寒い場所も暑い場所も、処かまわず神出鬼没な東洋硬化の表面処理を、ポップに語ります。

悪沢岳・赤石岳縦走しました

2012年09月18日 01時33分25秒 | うろつき実況中継、やや時差あり
9月14日から16日までの3日間、南アルプス南部の主峰、悪沢岳と赤石岳、
その前後の支峰群を縦走してきました。


(登山口の椹島(サワラジマ)の位置はここ。大井川源流部です。新東名の島
田金谷ICから大井川に沿って2時間近く走り、上流から数えて2つ目の畑薙
第一ダム下の駐車場に車を留めます)


(畑薙第一ダム下から椹島まで専用マイクロバスで移動し、地図太赤線通
り反時計回りに周回しました)


(登山口から最高点の悪沢岳まで標高差にして2000メートル超。今まで
登った3000メートル峰の中でもタフさが印象的です)


(9月14日朝8時、畑薙第一ダム下発のマイクロバスを待つ登山者群)


(定員28名中24番目でした。補助席に座れました)


(椹島までの林道から赤石岳。標高差二千数百メートルで威圧してきます)


(1時間弱で登山口の椹島。日本離れした清潔感)


(椹島からさらに大井川源流部へ向かう林道が通過する滝見橋。その脇か
ら、14日の目的地千枚小屋への登山道が始まります)

スタートは9時過ぎでした。


(風邪治りかけ、岡山で仕事した後ダダ走りし大井川最上流、車のシート倒
して4時間ほどの仮眠、との最高とはほど遠い体調で一日目の標高差1500
メートルにトライ)

案の定、300メートルも登ると尋常ならざる発汗。呼吸器はオーバーワーク
気味でしたが脚には余裕あったので、ゆっくりゆっくり高度を上げていきま
した。

昼頃より空が重くなり、標高2000メートル付近の蕨段あたりで雨粒が落ち
始めたのでザックカバーと雨具着用。どうせ汗まみれでベチャベチャなの
ですが、身体冷やしたくなかったので。


(16時前、喘ぎつつ千枚小屋(標高2610メートル)到着。今夏改装完了した
ばかりの奇麗な山小屋でした)

チェックイン時に飲んだ生ビールと隣布団の方からいただいたミカンが疲れ
た胃の中でぐちゃぐちゃに混じり、晩飯が喉を通らず。普段、山歩きした後、
飯喰えないことはまずないのですが、14日はやはり体調芳しくなかったよう
だし、きつい登りだった証左でもあり..


(20時消灯、3時50分起出しの山小屋時間です。5時前にはこの通り、寝具
も片づけ終了)


(前日は雨雲で全く見えなかった富士山。朝飯前)


(前夜喰えなかった飯を腹八分入れて、その後、もう一度富士山)


(6時前に千枚小屋を出ました。標高2880メートルの千枚岳登攀途中から
南西に、朝日に染まる赤石岳)


(北アルプスに較べ森林限界が300メートルほど高所にある南アルプスで
は標高3000メートル近くでもハイマツ群生が見られます)


(陽が昇り、逆光の富士山。右側に見える双耳峰は笊ヶ岳(ザルガタケ:標高
2629メートル))


(15日登攀予定の1峰目、千枚岳です)


(千枚岳頂上から赤石岳)


(アップして、右:荒川三山の前岳と中岳、左:赤石岳)


(千枚岳から荒川三山への稜線上にある小ピーク「丸山」。標高3032メート
ル)


(雲量多く、晴天とは言えぬ状況でした)


(丸山から北方の眺望。左のピークは小河内岳(標高2801メートル)、右は
塩見岳(標高3046メートル))


(東に見える富士山の手前で雲が沸き立ちいい感じ)


(ピークをひとつ踏んで、今回の縦走の最高高度地点である荒川三山東岳
(悪沢岳:標高3141メートル)へ)

この山、長野県では荒川東岳、静岡県では悪沢岳と呼ばれているそう。

山名についての考察をwikipediaから抜粋すると、

 山全体として「荒川岳」ないし「荒川三山」と呼ばれることについては色々
な議論がある。
まず、荒川三山という名称については、中岳と前岳を別の山とするのは無
理で、三山と呼ぶのは妥当性を欠くという見解がある。深田久弥の『日本
百名山』によれば、古い記録には「赤石山ハ絶頂三岐シ、荒川・鍋伏・赤
石岳ノ三連峰ヨリ成レル」とあるという。深田の推測では、このうち「鍋伏」
が悪沢岳に、「赤石岳」が赤石岳に、「荒川」が前岳・中岳に該当すると考
えられる。これに従えば、現在の荒川三山は二つの山として数えられてい
ることになる。
また、この山全体を「荒川岳」と呼ぶことについては、最高峰の「悪沢岳」を
重視すべきだ、という議論もある。例えば、深田が日本百名山に数えてい
るのは、「荒川岳」ではなく「悪沢岳」だということになる。悪沢岳の頂上に
は、静岡県により「荒川東岳」の標識が立てられているが、深田はあえてこ
れを「悪沢岳」と呼ぶことを推奨している。そもそも「荒川岳」という名前は、
荒川前岳が小渋川の支流の荒川の源頭にあたることからつけられた名称
であり、荒川流域になく完全に静岡県内に入る悪沢岳を含めた全体の名
称としては、長野県側からの視点に偏っている。上述の古記録でも、「荒
川」という名称は今日の前岳・中岳にのみ当てはめられており、悪沢岳に
は「鍋伏」という別の名前が与えられている。こうしたことから考えると、本
来、前岳・中岳のみに与えられた名称を、より高く立派な悪沢岳に当ては
めるのは本末転倒であり、主峰の悪沢岳は独自の名前によって呼ばれる
べきだ、というのがその根拠である。 



(悪沢岳の語源となった山体北東側の崩落斜面、その先の沢に岩塊が崩
れ落ちています)


(北方の塩見岳のさらに先には3年前に登った間ノ岳(標高3189メートル)
が小さく見えました)


(体力に余裕無く、空気薄い中、喘ぐこと甚だしい状態でようやく悪沢岳山
頂へ。「荒川東岳」との標識が建てられていました)


(悪沢岳からの富士山。多くなってきた雲でかえっていい雰囲気になりまし
た)


(山頂には登山者10名弱。一番へばっていたのが僕)


(再々、北方を見てみると..)


(思い切りズームし、手前の塩見岳、その先に間ノ岳、一番奥にちょっとだ
け見えるのが北岳(標高3193メートル)のはず)

北岳には3年前に一度登り、間ノ岳との間の日本一高い処にある尾根筋
歩きをしましたが、来年あたり再度トライしてみたいと思っています。


(さて、時間にゆとりはありません。西隣、荒川三山の中岳・前岳に向かわ
にゃ)


(悪沢岳の西斜面はひどい岩斜面でした。この壁を伝い下りました)


(中岳に登り直すと中岳避難小屋)


(そのすぐ西に山頂(標高3083メートル))


(中岳山頂のすぐ西に、直進路(前岳山頂・小河内岳・三伏峠・塩見岳方
面)と左への降下路(荒川小屋・赤石岳方面)の分岐点があります)

前岳山頂踏むことにそれほどこだわっていなかったので、左行き。


(盛夏には高山植物が一面咲き誇ることで有名な南東斜面です)


(分岐から1時間弱で350メートルも標高落として荒川小屋)

雲量大の状況で、再度標高上げ、小赤石岳の北急斜面をジグザグに伝い
登り。


(再び森林限界線の上に出ました。標高3000メートル近い地点での急斜面
登りは辛いです)


(小赤石岳(標高3081メートル))


(小赤石岳から赤石岳までは楽。途中、赤石小屋方面への降下路分岐地
点にザックをデポし、身軽になって山頂に到達しました)


(日本一高所にある一等三角点だそうです(標高3120メートル))

残念ながら視界はありませんでした。


(分岐点まで戻り、赤石小屋へ降下開始。途中、標高2701メートル地点に
「富士見平」とありますが、この通り、ガスで視界零。無念)


(分岐点から2時間で赤石小屋(標高2563メートル)に着きました。到着時刻
は16時前。10時間もろくに休まず山歩きしていました)


(小屋前から見た赤石岳。ガスをみっちりとまとっています)


(小屋の晩飯。15日はしっかり喰えました)


(16日夜明け前の聖岳(標高3013メートル)。赤石岳の南に尾根で繋がる、
日本最南端の3000メートル峰です。現在の僕の体力では赤石岳からの連
続縦走は無理でした)

次回、南アルプス南部歩きする際は、椹島→赤石岳→聖岳→椹島、と歩こ
うと思います。って、いつになることやら。出向きたい山多いし..


(朝日が差し始める前の赤石岳)


(朝日に照らされる赤石岳。全体に赤っぽく見えるので付いた山名ですが、
赤く見えるのは、山体の一部を構成する赤色のラジオリヤチャート岩盤の
せいなんだとか)

6時に小屋を出、椹島への降下開始。10時半椹島発のマイクロバスに乗ら
にゃなりませんので。


(降下中に最後の富士山)


(登山口に降り立つ為の最後の鉄階段。脚ボロボロで到着)


(9時前に椹島に着いてしまったので、ロッヂで一休み)


(9時半からの軽食タイムで飯喰いました)


(バスが出るまでテントサイトのベンチで昼寝していました)



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