国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

ひさしぶりにジャズに戻ろう

2012年02月11日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
さて、ここ数日間、ヒップホップについて
『いーぐる』の連続講演から話題を持ってきていた。
マイルスの『ドゥー・バップ』についても取りあえずは語ってみた。
実はここからが僕の予想というか、仮説になっていくのだが、
音源の方が足りないのと、聴き取りが十分ではないのだ。
中山氏がマッド・リブにつなげていき、
「ジャズのもっとも優れた部分が、今ヒップホップに継承されている」と
発言した、その内容の読み取りをしていくのだが、
もう1人、登場を願いたい人物がいる。

残念なことにその人物について今まで熱心に聴いてこなかったので、
全くの根拠を持たない語りになってしまう。
それは辞めておきたい。
それにおそらく「ジャズ喫茶」と銘打っているのに
最近は全くジャズについてふれていないことで
ただでさえ少ないお客が離れていってしまうのではという心配がある。

そんなわけで今日はちょっと息抜きを兼ねてひさしぶりに1枚取り出してみよう。
デクスター・ゴードンの『ワン・フライト・アップ』である。
これは思い出もある。
何せ一関にある『ベイシー』の大音量で聴いたアルバムである。
そのころはこのアルバムの存在を知らず、
デクスター・ゴードンでさえほぼ知らないというジャズ入門者っぷりだった僕だが、
とにかくその音の凄さと、ゴードンのテナーの渋みにやられた。

まぁ、これは「The Jazz」だろう。
メンバーもドナルド・バードにケニー・ドリュー、アート・テイラーという燻銀に
ニールス・ペデルセンが加わっている。
このメンバーが出す音はヒップホップとは全く違う。
ジャズ特有の暗い室内で煙に巻かれながらも、
その奥から我が身を縛り付けるようなそんな力強さと大人の魅力を備えている。

たった3曲、30分ちょいだ。
でも、そこに大人の30分がある。

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