国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

カモメはカモメのように、名盤は名盤なのだ

2011年03月21日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
昨日から再起動をしたオーディオ装置はすこぶる快調だ。
しかも連休中だから思う存分にジャズを聴くことができる。
取っ替え引っ替えアルバムを変えて聴く。

ひさしぶりにタンスの奥から取り出したのは、
アート・ブレイキーの『バードランドの夜』である。
言わずもがな、ジャズを聴く人ならば一度は必ず通るアルバムであり、
あまりにも名盤過ぎて、いつしかタンスの肥やしになってしまうアルバムである。

「ハード・バップの夜明け」と言われるこのアルバム。
アルフレッド・ライオンはライブアルバムをあまり好まなかったというが、
この一夜の記録は本当に残っていてよかったと思う。

僕はこのアルバムをジャズを聴き始めて間もなく買ったのだが、
冒頭のピー・ウィー・マーケットのイントロダクションに痺れた。
たかがイントロダクションであっても、立派なアルバムの出だした。
そして快調に飛ばし始める「スプリット・キック」
この流れは最強だ。

アート・ブレイキーがリーダーとなっているが、
このアルバムに参加しているクリフォード・ブラウン、ルー・ドナルドソン、
ホレス・シルヴァー、カーリー・ラッセルと誰一人かけても成立しない夜だっただろう。
今では知っていて当たり前のメンバーだが、
当時はブレイキー以外は全く分からなかったため
「?」を浮かべながら聴いてみたのだが、
「これがジャズなんだな」とそのエネルギッシュな演奏に感動した。
全体としてノリがよく、非常に聴きやすい。

聴き始めて間もなくともクリフォード・ブラウンの凄みは伝わってきた。
「ワンス・イン・ア・ホワイル」では
クリフォードの艶やかなトランペットが印象的だ。

「名盤はダサイ」というイメージが付いてしまいがちだが、
やっぱり良い物は良いのだ。
いつ聴いても名盤は名盤にしかならない。

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