国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

え、いつの間にか無限ループにはまってる?

2011年11月20日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
今日は日曜日だというのにほぼ一日中パソコンの前に座っていた。
別にインターネットをやっていたわけではない。
これから年末にかけて非常に忙しい。
その前哨戦とも言うべき仕事を仕上げなくてはいけないわけだ。

もちろん仕事をしながらとりあえずは音楽をかける。
人が一生の内に聴ける音楽の量など決まっている。
なるべく僕は音楽を聴きたいのだ。
だが残念なことに「ながら」では、音楽そのものの喜びを味わうことは難しい。
加えて一日中音楽を聴いているというのは意外に疲れる。

音楽を「癒しだ」という人は、きっと長時間は聴いていないのだろう。
とにかく長い時間パソコンと音楽攻めにあっていると
いつの間にか肩が自然と重くなってくるから辛いものだ。

とりあえず一段落ついて、「さぁ、この疲れた状態で何を聴く?」となれば
お粥のように「さらさら」っといけるものがいいだろう。
なるべく体に負担がかからないヤツだ。

そこで取り出してしまったのがオスカー・ピーターソンだ。
もちろんオスカー・ピーターソンは名の通ったジャズ・ミュージシャンだ。
だが、僕はあまり聴かない。
いや、CDは持っているのだが、どうも率先して聴こうと思わないのだ。
まぁ、一般にピーターソンは「聴きやすい」と言われているのだが、
そのせいでか何となく後回しにしている。

別に悪いところがあるわけではない。
『オスカー・ピーターソン・プレイズ・カウント・ベイシー』では、
ピーターソンがカウント・ベイシーの曲を取り上げて演奏している。
速射砲の如く、ピーターソンのピアノはポポポポーンと音を飛ばしていく。
弾きすぎの感が否めないピーターソンは普通ならば疲れてしまうだろう。
だが、そこに軽やかさもあるのがピーターソンだ。
カッチリと言いたいことは言っているのだが、決して重くなりすぎない。

1曲目の「レスター・リープス・イン」では、これでもかと弾く。
ギターのハーブ・エリスも負けず劣らず弾きまくる。
「なんて速いんだ!」と思わずにはいられない。
きっと2人ともおしゃべりなのだろう。
でも、少人数でベイシー・バンドのスイング感を出しているから、
やっぱりこのスピードは間違っていないのだ。

ただ音を聴き逃してしまう。
こりゃあ、もう一回聴かなきゃだ!