ぶら・のび

自分のために何か楽しいことやってますか?

浦島太郎

2013年01月29日 | Weblog
昔、猟師町としても有名な雄琴ヶ浜にとても気さくで真面目で、そして心ねの優しい若者がいました。
彼はとても働き物で、村一番の力持ち!
おまけに今で言う「イケメン」
ところが今年で28になるが今だ嫁さんがいない!
決して選り好みをしている訳ではない。
ただ、この村には若いといえる女はすべて彼より年上で、一番若くて65歳!
今で言う小子化だ。

ある日、彼は今後の人生をどう生きて行けばいいのか?迷って浜辺を歩いていると、松の木の下で子供たちが寄ってたかってカメをいじめているではありませんか!
若者はその子供たちを叱りつけた「コラッ!! 弱い物いじめはやめろ!」

ところが、その中の一人の子供が「だって、このカメとっても悪い奴なんだよ!」と言った。
若者は「カメは弱い生き物なんだ!暴力はいけない!死んだらどうするんだ?」となだめた。
すると子供は「何も知らないくせに!ど~なっても俺たち知らないよ~だ!」と言って走りさった。
カメは「かたじけね~です!おかげでたすかりんす!そ~だ!お礼においらの家に来て下さい」
すると若者は「そげ~な礼はいらないっす!」
するとカメは「頼むけん!わてにお礼ばさしてくんろ!」と嘆願するものだから、太郎は仕方なくカメに連れられ竜宮場とやらえ連れて行かれました。

「わ~すげ~な~!キラキラやおまへんか?」と若者は度肝を抜かれました。
「今からわての上司、音姫に会うて下さいませ!」
「上司?」「そ~でんねん!結構別嬪でっせ(^^)」

「あら~あんたはんが浦島はんどすか?内の若いもんを助けてくれはったんやね(^^)お~きに!今夜はサービスさせてもらいまっせ!」
ミュージック・スタート♪

「わ~鯛やヒラメの舞い踊りや(^^)」

若者はとても気分良くし、酒を飲み歌を歌い、そして踊りまくり・・・・
「わ~夢のパラダイスや(^^)もっと酒を持ってこい!」
時が経つのも忘れ、若者はドンチャン騒ぎで時を過ごした。

いつの間にか若者は疲れ眠ってしまった。グ~グ~グ~。

「ちょっと!お客さん!いつまで寝てるんですか?もう閉店ですよ!」
「も~飲まれへんわ、音姫ちゃん(--)」
「何寝ぼけてまんねん?え~加減に目を覚ましなはれ!」
バッシャ!
「何すんねん?水をかけるやなんて?」(海で水?お~わからん)
「勘定たのんますわ!」
「勘定やて?わいは音姫に招待されて来てやったんやで!」
「何寝ぼけた事言うてはりまんねん?早よ勘定払って帰りなはれ!」

結局、若者は無け無しのお金を払って店を出ました。
その変わり、助けた分として帰りは浜まで送ってもらいました。
その時、また来てね(^^)と、領収書替わりに「玉手箱」を粗品としてもらいました。

浜に着いてしばらくすると、子供達が寄ってきて「兄ちゃん!そやから言うたやろ!あいつはキャッチセールスのカメやねんで!あいつのお陰で内のお父ちゃんお爺ちゃんにされてしもたんやで!」
「えっ!! お爺ちゃんに?」
「気~つけなはれや!!」
「わかったわ!ありがとう」
子供達は去っていった。

しばらくして若者はその玉手箱を開けた!
ブファ~・・・・・
助けたカメに騙されて・・・・♪