
久しぶりの平日休暇、妻から自由に過ごしていいとのお許しが出たため、温泉巡りに出掛けることにしました
とは言っても骨休みのための休暇なので、あまり遠くでない万座温泉に行くことに。
万座温泉は志賀高原越えで1時間ほど。草津温泉という選択肢もありましたが、草津白根山の火山噴火警戒レベル引き上げの影響で万座温泉三叉路から先は通行止め(H30.4.22~)。片道1,050円と高額な万座ハイウェイを使ってまで迂回するのも阿保らしいので、実質長野県側からは万座温泉で行き止まりです
万座温泉も草津温泉に引けをとらない名泉なので、万座まで行けるのはありがたいですが、草津に抜けられないのは温泉巡りするのに具合が悪いです。早いところ通れるようになってもらいたいものですね
万座温泉では今回、日進舘を訪問。万座温泉で現在営業しているホテル・旅館で、唯一未湯になっていた施設です。いつか宿泊したいと思って未湯にしておいたのですが、当分実現しそうにないので立ち寄り入浴することにしました。
玄関を入ってすぐ左側に大浴場「長寿の湯」への入口がありますが、受付(フロント)はずっと奥。料金1,000円を支払うと、展望露天風呂「極楽湯」は午前10時30分から午前11時00分まで清掃中で入れないとの説明があったので、この時点で10時05分であったから、まずは大浴場「長寿の湯」(午前10時オープン)へ向かいました
日進舘では、「9つの温泉めぐり」が売りですが、そのうちの6つの温泉(苦湯、姥苦湯、ささ湯、姥湯、真湯、滝湯)が長寿の湯にあります(あと他は離れの露天「極楽湯」と、宿泊しないと利用できない「万天の湯」と貸切風呂「円満の湯」)。木造で雰囲気が良く、万座温泉を代表する浴場と言っても良いでしょう
万座温泉と言えば開放感溢れる露天風呂といったイメージがあるけれど、湯治場の雰囲気を残した浴室もまた心を癒してくれます
長寿の湯は、内湯4(苦湯、姥湯、真湯、滝湯)、露天風呂2(姥苦湯、ささ湯)で構成されています。内湯の姥湯はまだお湯が貯まっておらず(半分くらい)、他の浴槽も先客がいたので、最初に露天風呂から入湯しました。

露天風呂は軒下にあるので全面屋根に覆われた状態。したがってあまり開放感があるとは言えません。しかも立ち上がると湯畑方面へ向かう観光客から上半身が見えてしまうので、注意が必要ですね
浴槽は姥苦湯とささ湯が並んで配置されており、一つの湯枡から両浴槽に湯が注がれます。と言うことはこの2浴槽はお湯が全く同じということですね。

姥苦湯は濃い白濁で、硫黄臭に酸味、そしてツルスベ感があります。当然かけ流しの湯なので、これはこれで素晴らしいお湯なのですが、万座の湯ということを考えると、少々薄目な印象です。それもそのはず、湯枡の中を覗くと、結構な量の水が投入されていて、源泉3:水1くらいの割合に見えました
この加水のおかげで丁度良い湯加減になっているのですが、物足りなさが出てしまうのは否めません
隣のささ湯は、浴槽にクマザサを浮かべているということで「ささ湯」と名付けられているそう。ただ実際はクマザサは袋に入れられて浴槽の底に沈んでいます。湯の色は底が見えるくらいの微白濁で、姥苦湯とは異なっていましたが、2時間後に再び訪れた時には濃い白濁となっていました。またもう一つ姥苦湯と異なっていた点は、酸味に加えて苦味があったこと。同じお湯で使用条件もほぼ同じだから不思議なのですが、クマザサエキスの影響でしょうか?

露天風呂から内湯に戻って、まずは苦湯に入湯。苦湯は日進舘で最も広い浴槽で、主力浴槽らしく重厚な造りとなっています
お湯は濃い白濁で、硫黄臭&酸味、ツルスベ感ありの評価。姥苦湯と浴感はあまり違いません。こちらも湯枡を見れば加水の量は同じようです。
次は滝湯。打たせ湯が一本落ちているから滝湯です。お湯の色は白濁で、ささ湯より濃く、苦湯より薄い感じでした。おそらく湯の鮮度の影響でしょう。2時間後に戻ってきた時にはこの浴槽が一番熱くなっていたので、源泉の投入量の割合は一番多いのかも知れません。浴感は苦湯等と大差なしです。

滝湯の隣の真湯は、温泉ではなく湧水を沸かしたもの。よって評価しようがないのですが、「9つの温泉巡り」の1つとして温泉でない浴槽がカウントされているのはどうですかねぇ
もちろん、皮膚が敏感な人用に白湯浴槽を用意しておくのは良いことです
最後は姥湯。なぜこの浴槽を最後にしたかと言うと、姥湯のみ非加水の源泉100%かけ流しであるということと、この時にはお湯が半分くらいしか溜まっていなかったからです。10時オープンと言っておいてその時にお湯が溜まっていないというのは、ちょっといただけません。苦湯に次ぐ主力浴槽なのだから早めに掃除しておいてもらいたいなぁ。
お湯はまだ溜めている途中ということで、新鮮な状態で微白濁でした。硫黄臭は強く純粋なもので、味も強い酸味の他に強い苦味と渋味が混じります(ツルスベ感は他とあまり変わりなし)。これぞ万座温泉、という納得の浴感でした
やはりこのお湯に浸かってしまうと、他の加水された浴槽では物足りなさを感じてしまいます。姥湯の源泉は熱交換で冷ましているようで、他の浴槽の湯もそうすればいいのにと思うのだけれど、難しい事情でもあるのかな?
11時00分が近づいてきたので、一旦長寿の湯での入浴は切り上げて、展望露天風呂「極楽湯」に向かいました
「極楽湯」はホテルの玄関を出て100mほど歩いた場所にあります。独立した湯小屋になっていて、見た目は共同湯のよう。
到着すると11時5分前だったので、清掃員に入れるか確認したら大丈夫との返答。一番湯と思い喜び勇んで脱衣所に入ると、既に入浴を終えて服を着ている人がいてビックリ
11時前は清掃中で入れないんじゃなかったの?こういうことはホテルに不信感を抱く原因になるので、ちゃんとするべきでしょう。結果的にはすぐ独占浴になったので良かったけれど、真面目に待っていた人が馬鹿を見るのでは困ります

少し不満に思いながら服を脱ぎ、洞窟のようになっている通路を抜けて露天風呂に出ると、素晴らしい眺望が待っていました
湯畑付近の草木も生えない地獄地帯と高原の緑、そして青空のコントラストが何とも美しい
更にそこに少々青味がかった白濁湯が加わると、いかにも山奥の秘湯という雰囲気で気分は最高です
万座には他にも眺望が良い露天風呂がありますが、ここはトップクラスです(その代り、遊歩道から露天風呂が丸見えなので注意。女風呂も遠くからだが見えてしまいます)。

お湯は濃い白濁に硫黄臭&酸味、ツルスベ感ありで苦湯と同じような浴感の加水された湯です。したがって少し物足りなさを感じますが、この展望があればそれはどうでも良いし、かえって強烈過ぎない湯の方が長く浸かっていられます。とにかくここは眺望を楽しむ湯ですね

極楽湯で30分ほど湯浴みを楽しんだ後、湯畑周辺の地獄地帯の遊歩道を散策し、再び大浴場「長寿の湯」に戻りました。理由は姥湯のお湯が溜まっていなくて心残りだったからですが、浴室に入って姥湯浴槽を見たら、真っ白な白濁湯が満たされていて少し驚きました
最初に入った時は透明に近い微白濁だったので、えらい色の変わりようです。単純に湯が劣化してこうなる訳ですけど、湯の投入量も十分あるので浴感には影響なく、湯温もややぬるめになっていて私にとっては最高の状態だったので、ラストの1時間はほぼこの浴槽に浸かって過ごしました
おかげで2~3日の間、体から硫黄臭が取れませんでした
やはり万座温泉のお湯は、そこらの温泉とはパワーが違います(妻の話では、この時使ったタオルを洗濯したら、他の洗濯物に臭いが移ったとのこと)。何だかんだ言って、万座温泉に行けばお湯に間違いはありません
最後に、日進舘の源泉についてですが、温泉分析書は「ラジウム北光泉、鉄湯1号、苦湯3号、姥湯 混合泉」の1枚しか掲示されていません。ということは、使われている源泉は「混合泉」1本で、「苦湯」「姥湯」といった源泉名が付けられた浴槽がありますが、どれも源泉は同じということになります。とある情報だと、「苦湯」には源泉の一番良い所から湯を引いているらしいし、「姥湯」は加水なし、「ささ湯」はクマザサを投入、「滝湯」は打たせ湯ありと、同じ源泉の浴槽を趣向を凝らして差別化しようという試みは見られます。ただ加水なしの「姥湯」以外はほとんど浴感に差がないというのが実情で、「9つの温泉巡り」というよりは「9つの浴槽巡り」というのが実感ですね
それぞれの浴槽で源泉を変えるというのは難しいにしても、万座高原ホテルの石庭露天風呂のように浴槽毎に個性が違うようにすれば、もっと楽しめるのにと思うんですけど、これは贅沢な要求ですかね


万座温泉は志賀高原越えで1時間ほど。草津温泉という選択肢もありましたが、草津白根山の火山噴火警戒レベル引き上げの影響で万座温泉三叉路から先は通行止め(H30.4.22~)。片道1,050円と高額な万座ハイウェイを使ってまで迂回するのも阿保らしいので、実質長野県側からは万座温泉で行き止まりです


万座温泉では今回、日進舘を訪問。万座温泉で現在営業しているホテル・旅館で、唯一未湯になっていた施設です。いつか宿泊したいと思って未湯にしておいたのですが、当分実現しそうにないので立ち寄り入浴することにしました。
玄関を入ってすぐ左側に大浴場「長寿の湯」への入口がありますが、受付(フロント)はずっと奥。料金1,000円を支払うと、展望露天風呂「極楽湯」は午前10時30分から午前11時00分まで清掃中で入れないとの説明があったので、この時点で10時05分であったから、まずは大浴場「長寿の湯」(午前10時オープン)へ向かいました

日進舘では、「9つの温泉めぐり」が売りですが、そのうちの6つの温泉(苦湯、姥苦湯、ささ湯、姥湯、真湯、滝湯)が長寿の湯にあります(あと他は離れの露天「極楽湯」と、宿泊しないと利用できない「万天の湯」と貸切風呂「円満の湯」)。木造で雰囲気が良く、万座温泉を代表する浴場と言っても良いでしょう


長寿の湯は、内湯4(苦湯、姥湯、真湯、滝湯)、露天風呂2(姥苦湯、ささ湯)で構成されています。内湯の姥湯はまだお湯が貯まっておらず(半分くらい)、他の浴槽も先客がいたので、最初に露天風呂から入湯しました。

露天風呂は軒下にあるので全面屋根に覆われた状態。したがってあまり開放感があるとは言えません。しかも立ち上がると湯畑方面へ向かう観光客から上半身が見えてしまうので、注意が必要ですね


姥苦湯は濃い白濁で、硫黄臭に酸味、そしてツルスベ感があります。当然かけ流しの湯なので、これはこれで素晴らしいお湯なのですが、万座の湯ということを考えると、少々薄目な印象です。それもそのはず、湯枡の中を覗くと、結構な量の水が投入されていて、源泉3:水1くらいの割合に見えました



隣のささ湯は、浴槽にクマザサを浮かべているということで「ささ湯」と名付けられているそう。ただ実際はクマザサは袋に入れられて浴槽の底に沈んでいます。湯の色は底が見えるくらいの微白濁で、姥苦湯とは異なっていましたが、2時間後に再び訪れた時には濃い白濁となっていました。またもう一つ姥苦湯と異なっていた点は、酸味に加えて苦味があったこと。同じお湯で使用条件もほぼ同じだから不思議なのですが、クマザサエキスの影響でしょうか?

露天風呂から内湯に戻って、まずは苦湯に入湯。苦湯は日進舘で最も広い浴槽で、主力浴槽らしく重厚な造りとなっています


次は滝湯。打たせ湯が一本落ちているから滝湯です。お湯の色は白濁で、ささ湯より濃く、苦湯より薄い感じでした。おそらく湯の鮮度の影響でしょう。2時間後に戻ってきた時にはこの浴槽が一番熱くなっていたので、源泉の投入量の割合は一番多いのかも知れません。浴感は苦湯等と大差なしです。

滝湯の隣の真湯は、温泉ではなく湧水を沸かしたもの。よって評価しようがないのですが、「9つの温泉巡り」の1つとして温泉でない浴槽がカウントされているのはどうですかねぇ


最後は姥湯。なぜこの浴槽を最後にしたかと言うと、姥湯のみ非加水の源泉100%かけ流しであるということと、この時にはお湯が半分くらいしか溜まっていなかったからです。10時オープンと言っておいてその時にお湯が溜まっていないというのは、ちょっといただけません。苦湯に次ぐ主力浴槽なのだから早めに掃除しておいてもらいたいなぁ。
お湯はまだ溜めている途中ということで、新鮮な状態で微白濁でした。硫黄臭は強く純粋なもので、味も強い酸味の他に強い苦味と渋味が混じります(ツルスベ感は他とあまり変わりなし)。これぞ万座温泉、という納得の浴感でした

11時00分が近づいてきたので、一旦長寿の湯での入浴は切り上げて、展望露天風呂「極楽湯」に向かいました

到着すると11時5分前だったので、清掃員に入れるか確認したら大丈夫との返答。一番湯と思い喜び勇んで脱衣所に入ると、既に入浴を終えて服を着ている人がいてビックリ



少し不満に思いながら服を脱ぎ、洞窟のようになっている通路を抜けて露天風呂に出ると、素晴らしい眺望が待っていました




お湯は濃い白濁に硫黄臭&酸味、ツルスベ感ありで苦湯と同じような浴感の加水された湯です。したがって少し物足りなさを感じますが、この展望があればそれはどうでも良いし、かえって強烈過ぎない湯の方が長く浸かっていられます。とにかくここは眺望を楽しむ湯ですね


極楽湯で30分ほど湯浴みを楽しんだ後、湯畑周辺の地獄地帯の遊歩道を散策し、再び大浴場「長寿の湯」に戻りました。理由は姥湯のお湯が溜まっていなくて心残りだったからですが、浴室に入って姥湯浴槽を見たら、真っ白な白濁湯が満たされていて少し驚きました




最後に、日進舘の源泉についてですが、温泉分析書は「ラジウム北光泉、鉄湯1号、苦湯3号、姥湯 混合泉」の1枚しか掲示されていません。ということは、使われている源泉は「混合泉」1本で、「苦湯」「姥湯」といった源泉名が付けられた浴槽がありますが、どれも源泉は同じということになります。とある情報だと、「苦湯」には源泉の一番良い所から湯を引いているらしいし、「姥湯」は加水なし、「ささ湯」はクマザサを投入、「滝湯」は打たせ湯ありと、同じ源泉の浴槽を趣向を凝らして差別化しようという試みは見られます。ただ加水なしの「姥湯」以外はほとんど浴感に差がないというのが実情で、「9つの温泉巡り」というよりは「9つの浴槽巡り」というのが実感ですね




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