二年前に斜向かいに引っ越してきた医者の芋川氏の医院は、どうも流行っていない様子であり、芋川氏の母親は、持病のある「私」の顔を見ては、淋しげな目付きを向ける。
ある蒸し暑い夜、「私」が窓を開けて読書をしていると、耳に蛾が飛び込んでしまい、二日間にわたって苦しい思いをさせられながらも、蛾との一体感のようなものが生まれ、もっと醜悪なものを見せてやろうと、芋川医師を訪ねることにする・・・
「私」の鬱々とした気持ちが全体に満ちていますが、やや誇張気味の文章や自虐的な考え方が、ユーモラスな雰囲気をかもし出しています。
尻すぼみの結末も、この作品には似合ってます。
講談社文芸文庫『ガラスの靴・悪い仲間』で、17ページ。
ある蒸し暑い夜、「私」が窓を開けて読書をしていると、耳に蛾が飛び込んでしまい、二日間にわたって苦しい思いをさせられながらも、蛾との一体感のようなものが生まれ、もっと醜悪なものを見せてやろうと、芋川医師を訪ねることにする・・・
「私」の鬱々とした気持ちが全体に満ちていますが、やや誇張気味の文章や自虐的な考え方が、ユーモラスな雰囲気をかもし出しています。
尻すぼみの結末も、この作品には似合ってます。
講談社文芸文庫『ガラスの靴・悪い仲間』で、17ページ。
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