義母の病気で何日も会社を休んで専務から小言を言われた甘木君の話を聞いた百鬼園先生。
漱石先生が自分で出てきて、面会を求めた記者に、「留守だと云つたら留守だよ」と断ったエピソードを引き合いに出して、義理を果たす徳をとって、正直の徳を捨て、自分が病気だということにしてしまいなさい、と知恵(?)を授けます。
「自分一人が嘘言者になつて、その不徳に甘んずれば、規律を紊さず、人情にも背かず、又実際はその嘘にだまされるものもゐないでせう」、「美徳に違ひないが、それを行ふに貪婪であつてはいけない」など、いいこと言ってくれます。
旺文社文庫『凸凹道』で、約3ページ。
ちくま文庫「内田百集成7 百鬼園先生言行録」で読めます。
漱石先生が自分で出てきて、面会を求めた記者に、「留守だと云つたら留守だよ」と断ったエピソードを引き合いに出して、義理を果たす徳をとって、正直の徳を捨て、自分が病気だということにしてしまいなさい、と知恵(?)を授けます。
「自分一人が嘘言者になつて、その不徳に甘んずれば、規律を紊さず、人情にも背かず、又実際はその嘘にだまされるものもゐないでせう」、「美徳に違ひないが、それを行ふに貪婪であつてはいけない」など、いいこと言ってくれます。
旺文社文庫『凸凹道』で、約3ページ。
ちくま文庫「内田百集成7 百鬼園先生言行録」で読めます。
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