小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

若山牧水 「トマトの歌」

2007-05-19 22:16:15 | 短歌・俳句
一週間ほど前の地方版に、地元の「龍ヶ崎トマト」がブランド野菜として認知されてきたという記事が出ていました。
最盛期は5月らしいです。
そこで、牧水の「トマトの歌」二首を。

「汲み入るる水の水泡(みなわ)のうづまきにうかびて赤きトマトーの実よ」

「舌に溶くるトマトーの色よ匂ひよとたべたべて更に飽かざりにけり」

JAのサイトを見たら、「冷蔵庫で冷やしすぎると味か落ちてしまいます。冷やして食べる時は、冷水で適度に冷やして食べてくださいね。」と出てましたから、(冷蔵庫のない時代なので当然ですが…)牧水も正しい食べ方で”トマトー”を美味しく味わったことでしょう。
トマトの美味しさが伝わってくる歌ですね。

若山牧水歌集

岩波書店

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