智の庭

庭の草木に季節の移ろいを感じる、日常を描きたい。

グアムでの食中毒、AIUの対応

2016年01月18日 | 海外旅行
さて、私の要望・苦情を受けて、AIUが、現地代理人に問い合わせしたところ、次のような回答をよこしました。


① まず、私たちが案内されたクリニックは、アメリカン・メディカル・センター・グアムという病院であり、

現地代理人は、JIS という保険代理店の現地代理人であると同時に、このセンターの一員であること。

② 現地では、日本人観光客を中心に、年末からノロウィルスの発症がみられ、私たちもノロと診断し、「なんなら診断書を書いてもいい」。

③ 「ノロは日本人観光客が日本から持ち込んで、現地の食中毒が原因ではない、こちらの公衆衛生は日本より進んでいる」とのことでした。


現地の意見を鵜呑みして、そのまま私に伝えるAIUの某担当は、

「私たちは、保険金を支払うが、現地の医療サービスの内容、医療過誤などに対しては責任をもたない、現地と直接交渉してくれ」と。


これに対して、反論しました。

AIUは、緊急時のコールセンターを用意し、ここが紹介する病院や医療通訳を提供するサービスを行っている。

どこの病院を紹介するか、信用調査も含めてAIUが決めたはずで、

そういうAIUへの信頼に対して、私たちは保険料を支払って加入した。

その現地世話人やAIUが紹介した病院に問題がある場合、AIUが責任もって対応し、現地を指導すべき。

と一喝し、

現地の反論を、AIUとして何ら評価を下さず、そのまま伝言するあなたでは、この問題の本質が見えない。

もう一度、相談窓口の担当H間氏に差し戻すよう、指示しました。


そして、そのH間氏と話しました。

② 「ノロウィルスの診断書を書いてもいい」との発言は、病原検査をしていない現状では、あくまでも「推定」であって、

検査をせずに診断を確定する行為事態、いかがなものか?

③ 「日本人観光客が持ち込んだ」と決めつけているが、医師も現地世話役も、私たち患者に対して、

「いつ、グアムに来たか?」という質問も、「どこで食べたか?」「何を食べたか?」という質問を含めて、一切していない。

しかも、ノロは調理人が掛ると、食中毒の発生源になりうることは、一般的に知られている。

なお、ノロの潜伏期間は、厚労省のサイトによると28-48時間。

私たちは、グアムに来て4日目に発症している。


更に、JALの機内では、母のみビジネスクラス、私たち夫婦と、実家の姉たちと席は離れ、

入国審査場では、日本人の他、ロシア人、中国人、韓国人で混雑していた、

ウェスティン・ホテルの他の宿泊客は発症していない、と他の感染源の可能性が低いことを示唆し、

因みに、日本でノロに罹患したとき、保育園の甥から小学生の兄へ、しかし同居人の祖母と母親には移らず、

後日訪問した叔母の私には移ったが、私の夫には移らない、という具合に、個体差、時間差が生じるもの。

6日の午後から夜にかけて、7歳、10歳、49歳、51歳、54歳、80歳の、2世帯2家族が短期間のほぼ同時発症するのは、

食物摂取が原因と考える、つまり食中毒が原因、と推定するのが素直。


いずれにせよ、彼らの丁寧な往診があれば、年末来の流行の一部でも防げた可能性は否定できない。

推定を断定ととらえるのは、医療者として誠実な態度とは言い難い。

グアム、USAの医療レベル、公衆衛生の水準、はその程度なのか?


現地代理人はAIUのみならず、東京海上火災、あいおい日同、など大手の代理でもあり、

私たちはAIUが嫌だから、他の保険会社に加入しても、結局、現地の窓口は同じで、他の選択肢はない、ということです。

世界企業のAIUが、現地の契約相手に、モノを申せなかったら、いったい誰ができるというのです?


ご担当H間氏、肯いて下さるものの、どこに着地点を見出したらいいのか、思案しているようす。

こんなとき、私が某企業の法務では、社内の困りごとの相談相手になったように、

彼も、しかるべき部門のしかるべき人に相談すれば早いのですが、彼がそのような社内人脈を築けているか、知る由もありません。


そこで、私、解決案も提示しました。

相手は、医療従事者でプライドが高く、非を認めたがらないし、ましてはUSAは訴訟社会で、金銭補償など恐れている。

ですから、当方の言い分をAIUの言葉として現地に伝え、この情報に基づき食中毒の懸念があると判断したなら、衛生局に申し出るよう、

「AIUのご意見を承りました」と責任者にサインをもらう。


つまり、相手に義務の発生もなく、補償もないけれど、

耳痛い言葉を、耳に入れるだけで十分、との趣旨を伝えました。

AIUという大企業の看板を、私のような個人の声をつぶすために使うのではなく、

医療従事者の意識喚起のために、伝家の宝刀を抜いて下さい、と言いました。


時間はかかりますが、善処します。と言ってくださいました。