昭和家庭史 キミ編(2) 暗い夜道を神楽坂まで 2005年11月29日 | 昭和家庭史 安達の伯母は生まれて間もない弟を「よその家へ出しては」と母に言ったという。母は泣けて、泣けてしかたがなかったと後日、私に語ってくれた。 あの時のかなしみは、わすれることはない。近所の魚屋、後藤菊次郎さんの所へ嫁に行っていたいとこのおすぎ姉さんが居てくれたので、弟の光は他家の人にならず、今は丸尾家の大事な人である。 あのとき早速にかけつけてくれたのは、おすぎ姉、続いて弟の千代松さん、 . . . 本文を読む