スイーツとワンコたち・・・駄菓子屋ともちんへようこそ!

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0点から…

2009年03月27日 | 身近な出来事

気持のいい一日でした。

塾では春期講習 Bターム

生徒たちに

「いい天気だね~ 勉強日和だ!」と言ったら

ヒンシュクを買いました…

 

この春 50名もの中3生を送りだしました。

新高校生として不安な子、

自信を持ってスタートを切りたい子、

そんな生徒たちが新高校一年生として戻って来ました。

彼らの期待にこたえるべく

多くの生徒たちがつまずきそうな所から教える

高校英語は手ごたえがある。

教えていて面白いし刺激的だ。

自分ももっと勉強しなくちゃっと やる気になる。

 

中学受験をして 私立の一貫校で育った私

実にのんきに学生生活を楽しんでいた気がする。

今 周りにいる生徒たちを見ると頭が下がる思いだ…

 

直接私が教えた生徒たちには話したことがあるのだが

実は 私は人生でたった一度だけ0点を取ったことがある。

中学に入って初めての英語の単語のテストだった。

 

英語に興味を持ったのは 5年生の時

私の両親は私が子供の頃から

毎年 ウォルト・ディズニーの映画に連れて行ってくれた。

私が10歳の時 それまでのアニメではなく

実写映画の「メリーポピンズ」を見に行った。

初めて見る英語の映画

しかも同じ年頃の子どもたちが話す流れるような言葉…

世界がひっくり返るくらいの衝撃を受けた。

その日から英語を習える中学進学が楽しみになった。

 

ところが 私の入った私立中学では

殆どの生徒が何らかの英語体験を持っていた。

ABCさえ書けない生徒は稀だった。

そして不幸にも 私は その稀な少数派の一人だった。

授業はいきなり単語から始まった。

3回目くらいの授業で単語の小テストがあった。

「親切な」先生は 単語をスペルアウトしてくれた。

でもアルファベットが満足に書けなかった私は

それでも書けなかった。

 

青ざめた私は帰宅すると泣きながら単語の暗記を始めた。

訳が分からないから とにかく丸暗記。

単語が書けるようになったら 本文を丸暗記した。

全ての文章を 空で書けるようにした。

その頃 隣の寝室で寝ていた兄に言われたことがある

「おまえ 昨夜寝言で英語の単語のスペリングをいってたぞ」

それくらい 追い詰められていた。

 

そして迎えた初めての中間試験

思ったほど難しくないぞ…

そりゃそうだ、 教科書をそっくり書けたのだから。

答案を返す時に先生が言った

「このクラスの最高点は、ともちんの89点です」

………………  

クラスメートの 「すっご~い!」 

その後は……… プレッシャー 

もう落とせない…

プレッシャーでも 強迫観念でも

何でもいいのです、 モティベーションなんて。

要するに やらないと気持ち悪い…

そして 今日に至る訳です。

この話は生徒たちに受けがいいです。

みんな思うんだろうな~

「よかった、 私の方がずっとマシだ」って。

なんとでも思え!

そして私を越えてくれ!

 

 

   

     カリンの花

     今年は思い切ってお願いしようかな…

     カリンの実とお菓子をばくりっこして下さいって。

     (注釈: 「ばくりっこ」 北海道弁で「交換する」こと)


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