去年 パリに滞在中
以前 弟子屈でAET(Assistant English Teacher)をしていてパリ在住のランスにはずいぶんお世話になりました。
彼にとっても弟子屈は心のふるさと
アパートにはいたるところに北海道グッズや弟子屈のパネルが飾られています。
なかでも目を惹いたのが彼がもっとも好きな場所というキンムトーの写真やスケッチ。
実は長く住んでいた割には 名前さえ知らない湖(沼)でした。
「次に弟子屈に行ったら 必ず行って見てくるように!」とのランスの殆ど命令的 アドバイス。
私的には阿寒のオンネトーか裏摩周の神の子池に行きたかったのだけど「そんな観光地化されてきた似非秘境なんかやめてキンムトー!」とは ランスの言葉。
幸か不幸か たまたま娘が地図を見つけたので行ってみることに…
これがまたアバウトな地図で目指す林道の見つけにくいこと!
確かに秘境とは言え 看板があちこちにある神の子池とは違って何一つ目印がないので はたしてここでいいのかと ???
両側に白樺 確かに良い感じの林道なのだけど…
だんだんと道も悪くなり、 細くなり、 心細いことこの上ない…
どこか開けたところがあったら戻ろうと思ったところでキンムトーの表示が小さくあった。
最後は車をおいて徒歩
立て看板には 「ひぐま・スズメバチ注意!」なんて…
ワンコ達が吠えるたびに ドキッ
怖いから娘とわざと大声で騒ぎながら歩く
まさしく森林浴!
まだ夏の名残りの力強い空の青と雲
やがて 急に視界が開けたかと思ったら水のきれいな沼が!
人っ子一人いない…
娘 「ランス、 ここのどこがいいんだろう…」
私 「いや、 確かに秘境とはいえるかも…」
なんだか風景を楽しめない母と娘
どうしてだろう… とにかく早く退散したい気分になるのは。
いやいや 確実に大喜びした奴はいた!
なんのためらいもなく水の中にザバザバ…
恐ろしさに触れてもみなかったけど きっと水は冷たかったに違いない。
かくして滞在時間 5分足らずで引き揚げた。
車に戻って 娘が言った
沼が見えた時 全身に鳥肌がたったよ…
「死体」が一杯浮かんでいそうで怖かった…
!!! なんという発想なんだ (ハリー・ポッターの読みすぎ!)
あの場で聞かなくてよかったよ、 この一言。
暑い日だったのに背中に寒いものを感じていたのは ヒグマだけの理由ではなかったのかもしれない…
キンムトーへのアクセス
弟子屈町から川湯温泉に向かい摩周湖への登り口の反対側にある林道を左折。 硫黄山を右手に見ながら約15分。(ゆっくり走ってかかる時間です)
不安に感じたあたりで やっと人の手の加わった感じの看板があります。
ヒグマ・スズメバチに注意して自己責任でどうぞ。
注: 道路が悪いので雨上がりや冬場には4WDでないと無理かも…