午前中は cats and dogs(土砂降り)の雨
午後はシトシトと霧雨
なんだか 北海道東部の夏みたい…
根性ものでチャリで仕事に行きました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/bikes.gif)
帰宅して玄関を開けると
あま~い香り…
え…?
ウソ…
もう、 咲いてくれたの?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/26/d5/c7504c93e4724efe122891ac1b0135e1_s.jpg)
朝 持ち帰ったクチナシが咲いていました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_en.gif)
なんか すご~く得した気分![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart.gif)
タイトルの「お一人様の老後」は
今 読んでいる本です。
著者は 上野千鶴子女史
一人で迎える老後を
ハード面(どんな場所・家に住むか)と
ソフト面(精神的支えなど)と
両方から経験者の沢山の話を交えて
書かれています。
子供たちは 「何て本を読んでいるの~」
と、 言いますが
確実に迎える老後
私は可能な限り自立して暮らしたいと思うのです。
今日 電車の中で読んでいて
大いに共感した箇所があるので抜粋します。
106ページから
『友人にはメンテナンスがいる』
メンテナンスのいらないのが本当の友人、 という言い方をする人もいる。 どんなに久しぶりに会っても、 まるで昨日別れたばかりのように、 ただちに旧交を温めることができる、 それが真の友だと。
幼馴染の旧友なら、 そんなこともあるかもしれない。
だが、「何年も合わずにすむ」ような関係を、わざわざ「友人」と呼ぶこともない。 必要な時に駆けつけてくれ、 自分を支えてくれ、 慰めてくれ、 経験を分かち合ってくれるからこそ、 友である。
だからこそ、友人を作るには努力もいるし、メンテナンスもいる。
ついでに言っておくと、メンテナンスのいらないのが家族、 と思っている向きもあるようだが、 これは完全なカン違い。 家族のメンテナンスを怠ってきたからこそ、 男は家庭に居場所を失ったのだ。
放っておいても保つような関係は、 関係とは言わない。 無関係というのだ。
そうだよね~
今時代 通信手段はいくらでもある。
それなのにお互いに忙しくて会えないだけじゃなく、
連絡もとっていない友達が
今でも 親友のはずないよね。
学生時代 すごく仲良かった友達が二人いる。
会えば楽しいけど
いつの間にか わざわざ会う気になれなくなった自分
一番大きな理由は
彼女たちが 今じゃ一般常識化されている
インターネットをしないところにあるかもしれない。
っていうか、 私がネットを通信手段として選んだからかも。
かくいう私もネット住民になって まだ2年。
仕方ないのです。
私が2年前まで住んでいた所は
ネット不可、 携帯は圏外。
やりたくても出来なかった。
彼女たち 良妻賢母をしています。
それはそれで立派なのだけれど
ネットをしない理由が
新しいことを覚えるのが大義で…だ。
数十年 会えない環境にいたら
お互いのあり方はこんなにも変わってしまっていた。
これから先も 彼女たちが そう考えているのなら
私との接点は ないかも。
友達って 環境と立場で移ろっていくものなのか…
もはや友達とはいいにくい友達もいるかわり
新しい友達もたくさんできた。
年齢・性別を問わず…だ。
フランスで出会った仲間たち
ブログを通して知り合った大切な人たち
職場の気持ちの良い同僚たち
お菓子・英語の生徒さんたち
ジム および わんこ仲間たち…
子供の頃から自分の名前にふさわしく
友達が多いことが財産だった。
でも、 北海道での25年間は別だ。
都会から農家に嫁いだというだけで
特別視され続けた。
牧場の暮らしは自由時間を かなり拘束する。
子供たちの学校行事にしても
ここから盛り上がる…というところで仕事時間を迎える。
加えて 元夫は私の交友関係を快く思っていなかった…
私だけでなく 子供たちも友達を家に招きにくいものがあった。
遂には私は自分の友達を持つことは諦め
家族中心の、 家族のためだけに生きる生き方を選んだ。
だから その分 元夫にも 家族に対するメンテナンスを求めた。
求めにこたえる気のない彼に失望した…
そうして今の自分がいるわけで…
一人で生きることを選んだ以上
覚悟しなければならないこともたくさんある。
大変だね…って他人事のように言う人もいるけど
平均寿命を考えれば 女性が最後に残る可能性は高いのだ。
早いうちから覚悟ができる自分は
むしろ幸せなのかも…
だって、 すでに広がっている友達の輪!
お一人様の老後を考える時
友達の大切さは並々ならないものがある。
自分も 相手も メンテナンスを怠らないのなら
本当の関係が築けるかもしれない。
自分サイドのメンテは 自己責任
しっかりしておこう。
追記
元夫の名誉のために言い添えておきたい。
離婚以来 彼がどれほど変わったかを。
一人で牧場を切り盛りし
子供たちの話を頭ごなしに否定することもなくなった。
娘も息子も 長期休暇には父親を手伝いに帰省。
すっかり物わかりのよいオヤジへと変化をとげた。
お一人様の老後
著者 上野千鶴子
発行所 株式会社 法研