BALIぴあNote

Pianoと納豆と、そしてBALI

2012-04-21 23:16:26 | 日記
角を曲がったら、突然今まで見ていた空とまったく違う空模様が目の前に現れ、びっくりしたという経験、バリではよくあります。
狭い区切りでお天気が変わったりするので、この地域の、この村の、このあたりはよく雨が降るとか、***を通ったらよく雨とか、あります。


今朝、ピアノを教えに行く途中の空。南を向いて走っています。
今日もいいお天気ですねえ。

ところが、角を曲がって西向きになったとたん、この空です。

今にも、雷雨かというような、灰色の空です。

ちょっと、あらためて感動しました。
日本では、自分の家のある地域、かなり広い範囲、空模様なんて一緒だったような気がするのです。
それがここバリでは、この違い。
お天気もころころ変わるーというか、1日で晴天、曇天、大雨が体験できるようなところですから。

空のことを書いていたら、ずっとずっと昔ーたぶん、
もう20年くらい前、「ラピュタ」を映画館で観たときのことを思い出しました。

とにかく、雲がとてもすばらしく、
本物よりももっと本物らしくて、
最初のうち、ストーリーよりも雲の絵に感動していました。
(もちろん、とってもいいお話だったんですが)

で、映画館を出て、ふと空を見上げたら、なぜか雲が地味に感じられるのです。さっき映画で見た雲のほうが、より本物らしく思えるほどに。

これは、どうしたことか。

ちょっとの間、真剣に考えました。
きっと、本物というのは、こういうものなのかもしれない。
派手さもなく、淡々と、そのものであるということ、
過剰な装飾が無いということ。
きっと、雲自身が見られるということを意識していないからだろうと。
で、映画の中の雲は、誰が見ても雲とわからなくてはならないので、
きっと、表現がよりオーバーになってしまったのだろう、と。

できるなら、本物を見分けられる人になりたいと、このとき思ったんです。20年たってしまいましたが、まだまだですね。

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