ニュピ前夜にはオゴオゴという張りぼての人形が村の中を練り歩きます。
バレガンジュールという太鼓や銅鑼、小さいシンバルのような楽器による大音響の鳴り物と
松明を持つ子供たちに先導されて。
これによって村の道々にいる悪霊を村の外に連れ出すのです。
爆竹や花火も悪霊を追い払うため盛大に鳴り響きます。
松明行列のためにおそろいのTシャツを作る習慣は最近のこと。
オゴオゴの形はだいたい、ラーマヤナやマハーバーラタといった神話
または、バリの神話から題材がとられています。
これは、Mayadanawaという悪霊。
そして、対するのはインドラ神です。
善と悪の戦い、いつもは引き分けですが、
今日だけは善が勝ちます。
そして、悪霊は村の外に追い払われて、新年を迎えるわけです。
新年最初の日である明日は、人々は悪霊に見つからないように
ひっそりと、竃に火も入れずに過ごすのです。