![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/c0/055435d94b1eb2b646dc7e5fc7078bd5.jpg)
読売新聞などによると、北陸電力志賀原発1号機(石川県志賀町)の臨界事故隠しで、臨界状態にあった15分間に原子炉内の複数のセンサーが異常を感知し、計12回にわたって中央制御室に警報音が鳴り響いていたことが、当時の原子炉内の状況を示すモニターから明らかとなった。このモニターは、当時の関係者が保管していたコピーで、臨界直前の1999年6月18日午前2時11分から、炉内で降下した制御棒3本が再挿入された同33分までの運転状況が記録されていたという。
当ブログは、このコピーを入手したので、情報流通いたします。
画面上、緑のラインと赤のラインが完全に左に振り切れているのが分かる(※)。このときに、原発は、中性子量が異常に上昇しており、非常に危険な臨界状態にあった。
※左側のモニタのラインは赤緑ともIRM=中間領域モニタ:原子炉の起動および停止時の中性子量(原子炉出力)を測定するもの=であり、右側のモニタのラインは赤色はIRM,緑色はAPRM=平均出力領域モニタ:原子炉内の中性子量を計測する装置の一つで、原子炉の通常運転中に原子炉出力状態を測定するための装置=である。といっても、それだけはよく分からないので、詳しく解説して頂ける方はぜひコメントをください。
この事故については、【事故直後の未明、発電所長らが会議を開き、事故を報告しないことを決め】(毎日)、【原子炉で核分裂が起こっていることを示す中性子量の上昇を記録したモニターに社員が手書きで「点検」と書き、臨界事故を隠そうとしていた】(上記毎日)ことがわかっている。モニタに手書きで「点検」という文字が書かれているのが分かると思う。この時点でモニタ装置の「点検」をしたのであって実際にこのような数値が出たのではない、ということにしたかったのだろう。やや見づらいので、分かりやすいように、右側のモニタのコピーは、青い丸で囲んだ。
今回の事故隠しは、【技術系社員数百人を対象にしたアンケートでの一社員の指摘から発覚した】(上記毎日)が、ほかにも闇は広がっているのではないか?
原発の安全性そのものが問われなければならない。
明日、浜岡原発運転差止訴訟で専門家証人の尋問が静岡地裁で行われる予定だ。地震の巣であるプレート真上に建つ浜岡原発の危険性を「隠蔽」させないように注目しましょう!
ちなみに、内部告発者を保護する法律とされる法律「公益通報者保護法」がいかに内部告発をさせないための法律であるかは、まだまだ知られていないが、本当のことだ(ここ参照←クリック)。なお、各省庁が内部告発を受け付ける窓口をできるだけ知らせないようにしていることは、各省庁のウェブサイトを見ると一目瞭然だ。どこに通報したらいいのかさえ、分からないようになっているところもあるし、いかなる場合に保護されるのかなんて、ちょっとやそっとでは分からない。内部告発者あぶりだし法、内部告発防止法という異名も宜なるかな…。
法律と言えば、まだまだ知られていない、憲法改正国民投票法案の問題もちょびっと考えてほしい…。
そういえば、ここ←のように原発関連の隠蔽体質は日本だけでなく…。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。
当ブログは、このコピーを入手したので、情報流通いたします。
画面上、緑のラインと赤のラインが完全に左に振り切れているのが分かる(※)。このときに、原発は、中性子量が異常に上昇しており、非常に危険な臨界状態にあった。
※左側のモニタのラインは赤緑ともIRM=中間領域モニタ:原子炉の起動および停止時の中性子量(原子炉出力)を測定するもの=であり、右側のモニタのラインは赤色はIRM,緑色はAPRM=平均出力領域モニタ:原子炉内の中性子量を計測する装置の一つで、原子炉の通常運転中に原子炉出力状態を測定するための装置=である。といっても、それだけはよく分からないので、詳しく解説して頂ける方はぜひコメントをください。
この事故については、【事故直後の未明、発電所長らが会議を開き、事故を報告しないことを決め】(毎日)、【原子炉で核分裂が起こっていることを示す中性子量の上昇を記録したモニターに社員が手書きで「点検」と書き、臨界事故を隠そうとしていた】(上記毎日)ことがわかっている。モニタに手書きで「点検」という文字が書かれているのが分かると思う。この時点でモニタ装置の「点検」をしたのであって実際にこのような数値が出たのではない、ということにしたかったのだろう。やや見づらいので、分かりやすいように、右側のモニタのコピーは、青い丸で囲んだ。
今回の事故隠しは、【技術系社員数百人を対象にしたアンケートでの一社員の指摘から発覚した】(上記毎日)が、ほかにも闇は広がっているのではないか?
原発の安全性そのものが問われなければならない。
明日、浜岡原発運転差止訴訟で専門家証人の尋問が静岡地裁で行われる予定だ。地震の巣であるプレート真上に建つ浜岡原発の危険性を「隠蔽」させないように注目しましょう!
ちなみに、内部告発者を保護する法律とされる法律「公益通報者保護法」がいかに内部告発をさせないための法律であるかは、まだまだ知られていないが、本当のことだ(ここ参照←クリック)。なお、各省庁が内部告発を受け付ける窓口をできるだけ知らせないようにしていることは、各省庁のウェブサイトを見ると一目瞭然だ。どこに通報したらいいのかさえ、分からないようになっているところもあるし、いかなる場合に保護されるのかなんて、ちょっとやそっとでは分からない。内部告発者あぶりだし法、内部告発防止法という異名も宜なるかな…。
法律と言えば、まだまだ知られていない、憲法改正国民投票法案の問題もちょびっと考えてほしい…。
そういえば、ここ←のように原発関連の隠蔽体質は日本だけでなく…。
★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
※このブログのトップページへはここ←をクリックして下さい。過去記事はENTRY ARCHIVE・過去の記事,分野別で読むにはCATEGORY・カテゴリからそれぞれ選択して下さい。
また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。転載、引用大歓迎です。なお、安倍辞任までの間、字数が許す限り、タイトルに安倍辞任要求を盛り込むようにしています(ここ←参照下さい)。
よく原子力発電所の原子炉はフェールセーフの思想で設計されているので異常が発生しても安全だという主張をよく耳にしますが、設計通りに製作されていなかったり、今回のように操作手順が間違っていたりすることがあれば、フェールセーフというものもあてにならないことが示されたのではないかと思います。原発事故を隠蔽する電力会社の体質を改めることもさることながら、あらゆる異常、失敗を想定したフェールセーフが求められると思います。
今回の事故隠しは、マスコミで騒がれている以上の問題が隠されているとおもっております。
画像がもう少し見やすいと、とてもありがたいです。緑と赤の線が、何を示しているのか、この画像からでは判然としないので、ちょっともったいないです。
私たちが知ることのできる情報がいかに限られているか。むしろ、社会で起きていることの中で事実は偶然知らされるにすぎない、という不安をぬぐえません。
こんな薄氷を踏むような生活は、文明を築いてきた市民の社会とは言えません。
社会が発達した現代、必要な情報に個人がアクセスすることなど不可能です。メディアの力がこれほど必要とされている時代はありません。
しかしながら、今、メディアの力はどんどん奪われて行っていると感じます。
優勢にある側が勢いに乗って少数派の言論を封じ込め、少数派と認識した人々がますます沈黙し、多数派はさらに勢いを増していくという「沈黙の螺旋」(ドイツの社会心理学者ノエル・ノイマンが提唱した理論)に入り込んでいっているように感じます。
メディアの命脈を断ち切ることなく、これを繋ぎ、そしてその使命感に立ち上がってほしいです。
ヤメ蚊(すみません、先日まで私も「ヤメカ」と読んでいました)さんと共通の友人である『魂を持ったジャーナリスト』が、この春まさに命を吹き返したことを大きな期待をもって応援したいです。
老いると何事もスムースにはいかず、老いの一徹でなんとかやっていますが、今後ともよろしくお願いいたします
中性子(電気的に中性)は原子の中心に陽子(+の電気を帯びている)とともに存在し、その周りを電子(マイナスの電気を帯びている)が回っている構造
をしています。
構造図は→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%80%A7%E5%AD%90
普通、物質は陽子の帯びる電気の数と、電子の数とが釣り合いがとれている状態なのですが、原子炉に用いるのは陽子の数が多いなどの不安定な原子を用い、それらが核分裂をする際に生じるエネルギーを用いているものです。図→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C
原子炉にも様々なタイプがあり、調べてみると、北陸電力志賀原発1号機は沸騰水型軽水炉でした。
http://www.rikuden.co.jp/outline1/index.html
沸騰水型軽水炉(http://72.14.235.104/search?q=cache:KRBWx-lYYM0J:mext-atm.jst.go.jp/atomica/d
ic_0024_02.html+%E6%B2%B8%E9%A8%B0%E6%B0%B4%E5%9E%8B%E7%82%89&hl=ja&ct=clnk&cd=1&gl=jp)には、
核分裂を制御する機能がついており、減速する中性子量が増すと、核分裂が盛んになる仕組みになってます。(以下のアドレス「BWR」第三段落以下参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B8%E9%A8%B0%E6%B0%B4%E5%9E%8B%E5%8E%9F%E
5%AD%90%E7%82%89
つまり、中性子量とは、核分裂の盛ん度を示していると考えられます。
よって、IRMは「起動および停止時の核分裂度合い」、APRMは「通常運転中の核分裂度合」を示しており、グラフがふれている場所は、明らかに核分裂制御がきいていない状態を指すのだと思います。
ただ、気になったのは、左の図では、IRMが両方振れているのに対し、右の図では、APRMはふれてないということです。つまり、上記のグラフからでは、起動および停止時にこのグラフが得られたと見るのが自然だと思います。運転中だったとすれば、異常を起こせば、APRMもふれるはずです。。。
私見ですが、グラフは上下に絶えることなく続いていますが、もしかしたら、上、もしくは下のほうは、IRMのグラフが切れている可能性がありますね。。。
これくらいしか分かりません、すみません。。。
検査のため格納容器、圧力容器のふたが開いた状態で、89本の制御棒のうち3本が抜け落ちたと言う事は、総出力54万キロワット*3/89=18200kwで15分間、原子炉内の一時冷却水が熱せられてことになり、原子炉格納屋家内には、放射能を帯びた蒸気がもうもうと立ち込めた事でしょう。格納屋家内に付着した汚染水はどうやって処理するんでしょうね?
NHKのニュースではアフガニスタンや、イラク戦争や鉄道事故などの時は、模型や各種評論家まで交えて、詳しく分かり易く報じるんですが、原発の事故は、施設内部で具体的に何が起きたのか、さっぱり分かりません。
甘利大臣も、ちゃんと報告していれば、東海村の臨界事故も防げたかも知れないなどと、とんちんかんなコメントでした。