脚本 佐藤五月、監督 藤井邦夫
前回の事件の裏付捜査で沖縄に居残っている特命課。一人紅林だけが「早く東京に帰りたい」と呟くが、なぜ生まれ故郷でもない東京が恋しいのかは、本人にもよく分からない。
アイスクリーム売りの若い女が、観光客らしき若者たちに絡まれるのを助けた紅林と叶。その後、「人が撃たれて海に落ちた」と女の声で通報が入る。現場には水中銃で撃たれた若者の死体が浮かんでおり、それは先ほどの若者の一人だった。
現場に設置されたビデオカメラの映像から、通報したと思われる女を割り出した紅林は、それがアイスクリーム売りの女だと気付く。だが、探し出した女は「知りません」と関係を否定する。一方、被害者のカメラを現像したところ、そこには友人たち以外の男女が映っていた。友人に確認すると、現地で知り合った観光客だという。被害者はその男と女を取り合ってもめていたという。名前とキャンピングカーを頼りに男を探す特命課。
アイスクリーム売りの女がフェリー乗り場で誰かを探し続けるのを見た紅林は、「彼女は男の知人で、犯人と知りつつかばっているのではないか」と推測。再び女を尋問する紅林。女は沖縄から東京に働きに出ていたが、最近になって故郷に戻ってきていた。「男とは東京で出会ったのではないか」と推測する紅林だが、女は隙をついて姿を消す。女の実家を訪ねた紅林だが、女は唯一の肉親である母親にも沖縄に戻っていることを報せていなかった。
母親から女の東京での勤め先を聞いた紅林は、先に東京に戻った船村に調査を依頼する。船村と吉野の捜査で、容疑者と思しき男との接点が明らかになる。寮に住むのを拒み、わざわざ福生(ふっさ)にアパートを借りたことで、女は職場で孤立した。そんな女をただ一人かばったのが、同じく基地の街である青森・三沢生まれの男だったという。福生もまた基地の街であり、女はそこに故郷・沖縄と同じ安らぎを感じていたのだ。
ようやく女を発見した紅林は、「自分の生まれた土地も知らず、故郷をもたない私が、やっと見つけた落ち着ける場所が東京だった。東京は今や、私の故郷です。だから恋しくなるんです。あなたもそうだったんじゃないですか?」と語りかける。そんな紅林に、ようやく心を開いた女は、男にもらった星の砂(有名な沖縄土産)を手に胸の内を語る。「あの人だけが、私の気持ちをわかってくれた。だから、私はあの人を信じます。人を殺したとしても、よほどの訳があるはずです」
その後の捜査で、男の連れていた娘を発見する紅林。だが、それで明らかになったのは、殺人の動機が単なる女がらみの諍いだということだけだった。「逃げ場を失った奴の行き場所は、故郷に近い基地の街しかない」紅林の意見をもとに、米軍基地周辺を捜索する特命課。同様に男を探しているらしき女を見つけた紅林は、その後を追う。街の片隅の公園で男を発見し、逮捕する紅林。「親の金で遊びまわっている奴らにはいい薬だ」と理由にもならない動機を語る男を、女は哀しげに見つめるのだった。
前回に続いての沖縄ロケ編ですが、何だかよく分からない話でした。
男はどうして変わってしまったのか?たいした理由も無く男を殺したはなぜか?そもそも職を転々としていた男がなぜ沖縄までキャンピングカーで遊びに来るような金が会ったのか?
女の行動にも疑問が残ります。なぜ一度かばってくれただけの男をそこまで信じるのか?何で東京に憧れ、何で沖縄に戻ってきたのか?なんで母親に連絡一つしないのか?(この当たり、お決まりのパターンとしては想像がつきますが、意図的になのか全く描かれていないのがかえってシュールな印象すら与えます。)
他にも、なんでラストで男の居所がわかったのか?などなど疑問はつきませんが、最も不可思議なのが、スタッフは何を思ってこの話を作ったのか?脚本からしてこうだったのか?観光地を紹介するためにいろいろと脚本内の要素を端折っていったらこうなったのか?そんなんで良いのか?こんな話を放送するくらいなら、前回の誘拐話を前後編でやって欲しかったと、不毛な感想を抱いてしまいました。
前回の事件の裏付捜査で沖縄に居残っている特命課。一人紅林だけが「早く東京に帰りたい」と呟くが、なぜ生まれ故郷でもない東京が恋しいのかは、本人にもよく分からない。
アイスクリーム売りの若い女が、観光客らしき若者たちに絡まれるのを助けた紅林と叶。その後、「人が撃たれて海に落ちた」と女の声で通報が入る。現場には水中銃で撃たれた若者の死体が浮かんでおり、それは先ほどの若者の一人だった。
現場に設置されたビデオカメラの映像から、通報したと思われる女を割り出した紅林は、それがアイスクリーム売りの女だと気付く。だが、探し出した女は「知りません」と関係を否定する。一方、被害者のカメラを現像したところ、そこには友人たち以外の男女が映っていた。友人に確認すると、現地で知り合った観光客だという。被害者はその男と女を取り合ってもめていたという。名前とキャンピングカーを頼りに男を探す特命課。
アイスクリーム売りの女がフェリー乗り場で誰かを探し続けるのを見た紅林は、「彼女は男の知人で、犯人と知りつつかばっているのではないか」と推測。再び女を尋問する紅林。女は沖縄から東京に働きに出ていたが、最近になって故郷に戻ってきていた。「男とは東京で出会ったのではないか」と推測する紅林だが、女は隙をついて姿を消す。女の実家を訪ねた紅林だが、女は唯一の肉親である母親にも沖縄に戻っていることを報せていなかった。
母親から女の東京での勤め先を聞いた紅林は、先に東京に戻った船村に調査を依頼する。船村と吉野の捜査で、容疑者と思しき男との接点が明らかになる。寮に住むのを拒み、わざわざ福生(ふっさ)にアパートを借りたことで、女は職場で孤立した。そんな女をただ一人かばったのが、同じく基地の街である青森・三沢生まれの男だったという。福生もまた基地の街であり、女はそこに故郷・沖縄と同じ安らぎを感じていたのだ。
ようやく女を発見した紅林は、「自分の生まれた土地も知らず、故郷をもたない私が、やっと見つけた落ち着ける場所が東京だった。東京は今や、私の故郷です。だから恋しくなるんです。あなたもそうだったんじゃないですか?」と語りかける。そんな紅林に、ようやく心を開いた女は、男にもらった星の砂(有名な沖縄土産)を手に胸の内を語る。「あの人だけが、私の気持ちをわかってくれた。だから、私はあの人を信じます。人を殺したとしても、よほどの訳があるはずです」
その後の捜査で、男の連れていた娘を発見する紅林。だが、それで明らかになったのは、殺人の動機が単なる女がらみの諍いだということだけだった。「逃げ場を失った奴の行き場所は、故郷に近い基地の街しかない」紅林の意見をもとに、米軍基地周辺を捜索する特命課。同様に男を探しているらしき女を見つけた紅林は、その後を追う。街の片隅の公園で男を発見し、逮捕する紅林。「親の金で遊びまわっている奴らにはいい薬だ」と理由にもならない動機を語る男を、女は哀しげに見つめるのだった。
前回に続いての沖縄ロケ編ですが、何だかよく分からない話でした。
男はどうして変わってしまったのか?たいした理由も無く男を殺したはなぜか?そもそも職を転々としていた男がなぜ沖縄までキャンピングカーで遊びに来るような金が会ったのか?
女の行動にも疑問が残ります。なぜ一度かばってくれただけの男をそこまで信じるのか?何で東京に憧れ、何で沖縄に戻ってきたのか?なんで母親に連絡一つしないのか?(この当たり、お決まりのパターンとしては想像がつきますが、意図的になのか全く描かれていないのがかえってシュールな印象すら与えます。)
他にも、なんでラストで男の居所がわかったのか?などなど疑問はつきませんが、最も不可思議なのが、スタッフは何を思ってこの話を作ったのか?脚本からしてこうだったのか?観光地を紹介するためにいろいろと脚本内の要素を端折っていったらこうなったのか?そんなんで良いのか?こんな話を放送するくらいなら、前回の誘拐話を前後編でやって欲しかったと、不毛な感想を抱いてしまいました。