「原因不明の異臭がするんですけど・・・」
不動産管理会社から、消臭消毒の依頼が入った。
消臭の場合、電話での質疑応答だけで事が足りることが少なくないので、私はそれを前提に話を聞いた。
「部屋のどこか、汚れ等ありますか?」
「いえ、しばらく前から空室で、ルームクリーニングも終わってますからきれいです」
「そうですかぁ・・・」
「時間が経てば消えるかと思って、しばらく様子をみてるんですが、なかなか消えなくて」
「ん゛ー・・・排水口か、配管か・・・」
「そういった類のニオイじゃないんです」
「ペットを飼ってたとか、ゴミを溜めてたとかは?」
「隠れてペットを飼ってたかどうかまでは把握してませんけど、内装は傷んでいませんでしたからきれい暮らしていたと思います」
「では、外から異臭が入ってることは?」
「いや~、考えにくいですね~」
「あとは・・・天井裏・壁裏・床下が不衛生な状態になってるとか・・・」
「そこまでは、わかりません」
「害虫・害獣の類かもしれませんね」
「・・・」
「ネズミの死骸が悪臭を放っているようなこともありますから」
「そうなんですかぁ!」
「とりあえず現場に伺ってみないと何とも言えない感じですね」
「はい・・・」
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不動産管理会社から、消臭消毒の依頼が入った。
消臭の場合、電話での質疑応答だけで事が足りることが少なくないので、私はそれを前提に話を聞いた。
「部屋のどこか、汚れ等ありますか?」
「いえ、しばらく前から空室で、ルームクリーニングも終わってますからきれいです」
「そうですかぁ・・・」
「時間が経てば消えるかと思って、しばらく様子をみてるんですが、なかなか消えなくて」
「ん゛ー・・・排水口か、配管か・・・」
「そういった類のニオイじゃないんです」
「ペットを飼ってたとか、ゴミを溜めてたとかは?」
「隠れてペットを飼ってたかどうかまでは把握してませんけど、内装は傷んでいませんでしたからきれい暮らしていたと思います」
「では、外から異臭が入ってることは?」
「いや~、考えにくいですね~」
「あとは・・・天井裏・壁裏・床下が不衛生な状態になってるとか・・・」
「そこまでは、わかりません」
「害虫・害獣の類かもしれませんね」
「・・・」
「ネズミの死骸が悪臭を放っているようなこともありますから」
「そうなんですかぁ!」
「とりあえず現場に伺ってみないと何とも言えない感じですね」
「はい・・・」
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中々自身では体験出来ない事を書かれているので興味を持ちました。
引き続き楽しく読ませて頂きます。
取り留めの無いコメントで失礼します。
百人一首にも詠まれているように、隠せば隠すほど匂う心の闇。
毎回清々しい感動を有難うございます。汚洋服・汚腐呂(?)の単語にも慣れ親しみ、すっかりはまってます。
特殊清掃という筆者。
是非お名前をつけてさし上げたい。
この汚仕事は腐敗とは切っても切れない関係にあります。
腐りきった人間を掘り起こし片付けるという、いわば聖職。
腐葉土を撹乱する「ヴ汚~~」という音が聞こえます。
ワインの原産地を文字ってヴォルドマンは如何でしょう。
勝手なことを云って、調子に乗りました。すみません。
汚洋服→汚妖服
特殊清掃→特掃隊長
専門用語はまだまだありますぞ!
腐乱死体ですか(^^;;
あまり想像したくないですね(^^;;;
中国食品の問題もありますし、一人暮らしが少し怖くなる感じもありますね( ;゜д゜)
失礼申し上げました。
御指摘の通り、よい加減なことを申しましたw。
肥満爺様はかなりの愛毒者でいらっしゃいますね。
負けちゃおられません。
しっかり勉強し直します。
それにしても毎回強烈な解毒ビームを放つこのブログ。有難いと神に感謝しております。
知った瞬間からなんか臭う部屋から死人が出た部屋にグレードアップですもんね。
知らなきゃ臭いが気にならなくなれば貸せた部屋が、知ったがために気持が進んで貸せる心境にはならないでしょう。異臭が消えても見学に来た人に「なんか臭い」と言われたらどうしようって不安は完全には無くならないと思う。それが見学者が壁紙の接着剤の臭いのことを言ってたとしても担当者は死臭の事言われてると思ってしまうはず。
遺族からすれば隠せるなら隠して済まそうとする気持ちも分からないではない。
知らん顔では不味いでしょう。
あの臭いは嗅いだ事の、
ない人でも堪らないと、
思いますね。
人が亡くなった部屋を隠し通すなんてなぁ。
この事例は異臭で判明しましたけど、死後すぐに死体が引き上げられ、臭いもしないから不動産屋も気付かないまま、他人が住んでる部屋もあるのではないですか?
そう考えると、自分の借りてる部屋も疑わしく感じてしまいますね。
ゲロ吐きながら探しましたよ。
中には臭い部屋もありました。
あまりにも旧式の部屋もありました。
安住の地なんて所詮どこにもないんですよね。
貧乏になって初めて活発になれた自分こそが拠り所です。