腐乱死体現場の片付けをするのに、何か特別な資格や技能が要るわけではない。
国や自治体の許可がいるわけでもなく、遺族が自らの手でやっても何ら問題はない。
他人の手を借りれば借りるほどお金はかかる。
逆に、できるかぎりのことは自分達でやれば、その分費用は安くなるわけだから、この女性も、単にそうすればいいだけのことだったのかもしれない。
しかし、女性の苦悩を聞いた私は、そう簡単には突き放せなくなっていた。
そしてまた、父親宅の汚腐呂を泣きながら掃除する女性の姿を想像してしまい、いたたまれない気持ちになった。
「特掃って、やらされてできるような仕事じゃないな」
人間汚物と格闘していると、頻繁にそんな思いが頭を過ぎる。
私の場合は、人の指示では頭と体が素直に動かないし動こうとしない。
その目的が何であれ、どこかしらに自らの固い意志がないと勤まらない。
カッコいい言い方をすると、使命感・責任感・・・厳密に言うと切迫感かもしれないけど、まぁ、そんな類のものが必要。
決して好きでやってる仕事ではないけれど、自分が自分に率先していかないとやれない仕事なのである。
続きはこちら
国や自治体の許可がいるわけでもなく、遺族が自らの手でやっても何ら問題はない。
他人の手を借りれば借りるほどお金はかかる。
逆に、できるかぎりのことは自分達でやれば、その分費用は安くなるわけだから、この女性も、単にそうすればいいだけのことだったのかもしれない。
しかし、女性の苦悩を聞いた私は、そう簡単には突き放せなくなっていた。
そしてまた、父親宅の汚腐呂を泣きながら掃除する女性の姿を想像してしまい、いたたまれない気持ちになった。
「特掃って、やらされてできるような仕事じゃないな」
人間汚物と格闘していると、頻繁にそんな思いが頭を過ぎる。
私の場合は、人の指示では頭と体が素直に動かないし動こうとしない。
その目的が何であれ、どこかしらに自らの固い意志がないと勤まらない。
カッコいい言い方をすると、使命感・責任感・・・厳密に言うと切迫感かもしれないけど、まぁ、そんな類のものが必要。
決して好きでやってる仕事ではないけれど、自分が自分に率先していかないとやれない仕事なのである。
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>生きていくためとは言え、人の死を金儲けの手段にしていることの難題を抱えての辛いお仕事。・・・でも、それを必要としてくれる方がいるからこそ成り立つ業務ですし、それは葬儀関係者さん等やその他すべてのお仕事にも共通していえる事で、一般家庭では背負いきれない作業を担ってくれる専門業者、医療福祉介護と並ぶ、究極のサービスビジネス産業だと思います。
・・・私も以前ペット可賃貸マンションを退去する際に、自分なりにきちんと清掃消臭したにもかかわらず、猫の臭いが染み付いているという事で室内床張替え内装リフォーム代を40万も請求されて泣きをみた経験があります。・・・「餅は餅屋」自分では出来ないところはやはり専門業者にお願いするのが一番の正解というところでしょうか。(^^;)
こんな時代、金がないと何も出来ませんからね。
それにプロの技術が必要な内容ですから、隊長の考えは間違ってませんよ。
僕も仕事柄、「これもやっても」と言われて、やっていましたが会社の事などを思うと、マイナス的な行動だったと反省してます。
隊長も、仕事だと切替えて前向きに行きましょう。
隊長の活動をかげながら応援してます。
相手にどんな事情があったにしても、
一度でも無料奉仕をしてしまったら、また似たようなケースが起きたときにも断りきれなくなってしまうと
思います。
色々とアドバイスを差し上げたり、お話を聞いてあげただけでも
その彼女にとっては救いだったと思います。
わたしも読みながら心が揺れ動きましたもん。
思い悩む隊長さんの善良な人柄に拍手!
仕事ですから、
対価は当然です。
しかし、
一時間も話を聞き、
相談に乗る。
中々出来ることじゃ無いです。
社会保険庁の人たちに、
読ませたいものです。
まあ、
腐れきった人たちには、
判らない…
翌日も、そのまた翌日も女性から電話がかかってくることはなかった。
>その後数日、女性のことが気になりつつも、私には、自分から電話するほどの親切心はなかった。
隊長の葛藤が伝わってきますね。
着信履歴を何度も見返して考え込む、隊長の横顔が見えるようです。
でも、隊長が体を動かすだけですむならまだしも、
リフォームや浴室の入れ替えなんて、無料奉仕では無理ですよ。
隊長は、隊長が出来ることをやった、それで十分だと思います。
サラ金には手を出さないで・・とまでの
お話、依頼人に身の上話をするほどでしたら
よっぽど心が弱っている時期だったのでしょうし
話をきいてあげるだけで充分ですよ。
なかなか話せない内容ですし、めったに
アドバイスも頂けません内容ですしね。
お金は働けば何とかなりますし、彼女も
遠い親類はいるでしょうし、
彼女自身の住居物件での保証人になった人も
いるでしょう。
世の中には自分の恥は優しいひとに押し付けて
乗り切るひとも多いですからね^^
大丈夫彼女自身も色々なことを学ぶと思いますよ
何かあったときの蓄え、若いうちからしないと
自分の為にはなりませんもんね。
かといって、無料奉仕をしても、
隊長の心に後味の悪さが残るような
気もします。
「変な所から借りないで下さい。
分割もあります。」
きっと依頼人の女性ははそう言われて、
暖かい気持ちになったと思いますよ。
お金の無い人の話なんか、よそでは
さっさと切ってしまうご時世に、
隊長のお人柄が凄く伝わってきました。
俺なんかてっきり、「足りない分は私の体で気の済むまで・・・」みたいな展開を期待してたんだけどw
ふーむ
もし私であっても きっとそうしていたはず。
辛いですけどどこかで一線を引かないと又同じような事があった時に余計辛くなります。
少子化の今、今後は変死が増えていくのは間違いないですね。
特別募集住宅とかって、人が死んだというだけで家賃を値下げせざるをえないなら、そのうち人に部屋を貸す人がいなくなっちゃうかも。。