特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

図々しいヤツ(公開コメント版)

2019-05-06 09:04:01 | 遺品整理
今日で大型連休もおしまい。
十連休となると、ただの大型連休じゃなく“超大型連休”だ。
とはいえ、やはり私には関係なかった。
特に多忙だったわけではないけど、何だかんだと仕事があり休んでいるヒマはなかった。
結局、この十日間、一日も休みをとらないまま終わってしまった。
やるべき仕事があるのに休暇をとるなんて図々しいマネはできない小心者なのである。

でも、なかなか楽しい十日間だった。
世の中の のんびりした雰囲気は格別だった。
繁華街や行楽地付近では人々が休暇を楽しむ姿が多く見受けられ、心が和んだ。
また、郊外に行けば、車通りや人通りが少なく、慌ただしい日常にはない静けさがあって、これにも心が癒された。
連日、高速道路のレジャー渋滞もスゴいことになっていたけど、これもまた社会が平和であることの証でもあり、ほのぼのするものがあった。

ともあれ、やはり十連休は長い。
ひと月の三分の一なわけで、週休二日の場合、通常勤務日数の半分近い日数。
暑くなりはじめた気温も手伝って、休み明けで出勤する際の倦怠感はハンパなさそうだ。
気の合う者同士で笑顔の想い出がたくさんつくれた反面、楽しみにしていた休暇が終わった寂しさと、懐の寂しさが重なって、ちょっと元気をなくしている人も少なくないではないか。
想像すると、十連休できた人のことが羨ましくもあり、少し気の毒にも思える。

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5 コメント

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Unknown (moyu)
2019-05-06 23:32:04
連休中もお仕事でしたね
お疲れ様でした!
だんだん気温も上がってきました
どうかお体に気をつけてください
更新楽しみにしています!
Unknown (アジサイ)
2019-05-07 19:43:07
こんばんは。初めてのコメントではありますが、いつも更新を楽しみにしています。
私がこのブログにたどり着いたのは、家族が自殺をした直後でした。
幸いすぐに発見出来たため、特殊清掃のお世話にはならずに済みました。
けれどあれからずっと、生きるとはなんなのか、死ぬとはなんなのかを考えては、気持ちが不安定なまま時間ばかり過ぎていきます。
日常は元気に楽しく生きよう、と努めているので、日々真摯に死と向き合う隊長さんの文章を読む時間は、私の気持ちを整理する時間にもなっています。
お忙しい中、記し続けてくださってありがとうございます。
これからまた暑い時期になりますので、お身体にはくれぐれもお気をつけてお過ごしくださいね。
私も精一杯生きます!
Unknown (大島てる)
2019-05-11 02:36:36
隊長いつもご苦労さまです❗
ある意味ひさびさに強烈なお話しでした( *゚A゚)
「お化けや幽霊よりも、生きている人間の方がよほど怖い」
を実感させられるエピソードです
これから暑くなって参りますので、どうぞご自愛ください
では次回の更新を楽しみにお待ちいたしますm(_ _)m
Unknown (銀さん)
2019-05-13 11:25:05
隊長さん こんにちは
お元気そうで安心しました

今回の記事色々考えさせられました 私がもし 同じように好きなもの持ってってと言われたら・・私はこの4人のようには出来ませんね 育ちが良いとかではなく 人目が気になるから 人の顔色を伺ってしまう小心者だから だけですけどね それでも金目の物はないか上品に漁るんでしょうね

孤独死した母を思い出しました 私とは訳あって長年音信不通でしたが 妹が言うには コツコツ貯めてた積立が満期になって数十万入ってくると喜んでいたそう

だけどまもなく亡くなった母の遺品を整理しても財布はおろか通帳も印鑑も全く見つけられませんでした
あったのはわずかなお米と食パン 紐で繋がれた50円玉数十枚(昔からそうやって小銭を貯めてた) それと素人目にも数千円で買えるだろうとわかる天然石のペンダントが数万円の値札が付いたまま2点 それと場違いなほど立派な羽毛布団

母は何でも喋ってしまう人だったし高齢だったから 上手いこと言い含められて 通帳と印鑑を取り上げられたのかな・・あくまでも私の想像 母には銭湯仲間 カラオケ仲間がいたらしいが 遺品整理をしていた1週間ドア全開にして作業していたが誰一人訪ねては来なかった

もし母がこのまま生きていたらどうやって生きていたんだろう

自分語り長々とごめんなさい
今回の記事で立場はちょっと違うけど 人の物を奪っていく図々しいひとはどこにでもいる
それが言いたかっただけです 失礼しましたm(__)m

隊長さんの益々の活躍を埼玉南部よりお祈りします
歳を重ねるとは (としろー)
2019-05-18 11:45:06
僭越ながら、個人的な見解を述べさせていただきます。
結論から先に申し上げますと、依頼主様の初老女性は複数の隣人の方達へ、
「母の遺品から好きなものを持っていってよい」などと伝えなければよかったわけですよね。
性善説に基づいた上での善意が、却って仇となったというわけです。
浅ましい人間の欲望を根底から引きずり出してしまったのです。
しかるべき業者へ見積もり取った上で、引き取ってもらうべきだったのでしょうね。
悲しい話ですが、「右手に100円もらったら、左手も差し出せ! 」の根性で
精神が形成されている事が露呈されたわけです。
その昔、まだ、タモリが40代の頃だったか、こんな事を言っていました。
・不潔な年寄りほどみすぼらしいものはない
・年寄は可愛げを持たなければいけない
・がめついた年寄りにはうんざり
子供心にも、ほんで、このおっちゃん将来どうなるんや?
などとと思ったものです。
「気配りのすすめ」の大ヒットで、ご本人様が年末の紅白に出た際には、
あれこそ気配りがない年寄りだろ、とかもいってたっけ。
私はすでに専門チャンネル以外では、TVとは縁が切れてしまい、
現在のタモリの姿はほとんど知らないのですが、
過去の発言に対してはクリアされているようで、中々どうして立派な老後を送っているようです。
老後にお金の心配もない大金持ちだからこそ成し得たとも言えますが、
だからと言って、自分の資産を背景に偉そうに振舞って、
ギラギラの高級ブランド品で身を固めて振りかざすような素行もしていないようですから、
やはり、お金だけでも世の中解決しないという事かな。
まあ、年寄から金をふんだくろうとしてるクズは山程いるので、
そいつらとは毅然と対峙することも必要で、人のいい年寄りだけではいけないのもあります。
今回の修羅場に登場された隣人の方々も、本来ならこんなことをはしないはずだったのですが、
大切に貯めていたお金を巻き上げられたり、親類関係者達との相続で敗北したり、
老後になって、亭主から出て行けと言われてそのまま出ていったりかもですね。
依頼主様も、生活が大変そうなのを選別した上で救いの手を差し伸べたのかもしれません。
人生100年時代とかもありますが、素敵に年を取るのは難儀なようで、
うーん、自分にも他人事には思えなかったです。

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