谷津田の林縁をのぞいていたら紫色の花が咲いていた。
とんがり帽子をかぶったような姿。
その形からキンポウゲ科トリカブトの仲間であることがすぐに分かった。ヤマトリカブトかと思ったがよく調べると葉が3全裂と深く裂けるからヤマトリカブトの亜種ツクバトリカブトの可能性が高い。
世界最強といわれる有毒植物であるが、漢方ではトリカブト属の塊根を附子(ぶし)と称して薬用にする。本来、塊根の子根を附子と言い「親」の部分は烏頭(うず)と呼ぶ。強心作用、鎮痛作用がある。どうしてこの小さな弱々しい植物にそれほどの猛毒があるのか本当に不思議。