せっかち散歩

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草紅葉 ~ チョウジタデとヒカゲイノコズチ

2011-11-07 | 日記
高校時代毎日聞いていた大学受験ラジオ講座では当時竹内均東大教授が物理を担当していた。先日ブックオフでJ・リフキン 『エントロピーの法則』竹内均訳という古本を見つけたので読んでみた。エントロピーの法則によれば地球は一種の閉鎖系でありエネルギーを使用すれば前後でそのエネルギーの総和は不変であるが「使用不可能なエネルギー」は絶えず増加していく。狩猟採集社会から農耕生活、あるいは中世から近世、近代へと社会が大きく変化するのは、社会が豊かになって創造力がついたからではなくて、人口増加と資源枯渇により「使用可能なエネルギー」不足の危機に直面し、今までのやり方を人が根本的に変えるしかなかったからであるという。

ギリシャの財政危機や震災による原発事故の後処理の難しさなどを見ていると開発と経済成長が地球全体でみても限界にきている感じがしてくる。地球人口が70億を超えて何のいいことがあるだろう。地上のすべての生物が長く共存できる方法を今こそ考える必要があるだろう。


アカバナ科 チョウジタデ

樹木だけではなく草も紅葉するものがある。湿地帯を歩いているといい色に紅葉している草を発見。もう花がないから果実と葉がヒントになる。アカバナ科 チョウジタデのようだ。ヒレタゴボウにも似ている。


茎には葉柄の縁へと流れる稜があるが、ヒレタゴボウのように顕著な翼状にはなってない。


果実は果で4室あり、中の種子は海綿状の内果皮に包まれている。ヒレタゴボウの果は明瞭な4稜があり4個の萼片は果が熟すまで宿存するらしい。




ヒユ科 ヒカゲイノコズチ

チョウジタデのすぐ近くで見つけたヒカゲイノコズチの紅葉。


紅葉はとっても美しい。


ヒカゲイノコズチとヒナタイノコズチの区別は難しい。果実をよく見ると花軸が毛深くて小苞の根もとの部分にある付属体が小さいものがヒナタイノコズチ、花軸の毛が少なくて付属体が大きいものがヒカゲイノコズチ。これは付属体が大きくてよく見えるので多分ヒカゲイノコズチだろう。



ヒユ科 ヒナタイノコズチ

昨日小雨模様の中、家の近くでみかけたヒナタイノコズチの花序。こちらは紅葉してなかった。


花は5枚の花被片、5本の雄しべ、花柱は1個。花が密に付いているのがわかる。ヒナタイノコズチは葉の毛も多い。


近くには果実がついたものもあった。花軸が毛深くて小苞の根もとの部分にある付属体が小さい。

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