子供の頃に「椋鳥の夢」という童話を読んだ。内容はすっかり忘れていたので改めて読み返すと、昔通ったことのある道を久しぶりで通る時のようにその時に抱いた切ない思いを懐かしく思い出した。
むくどりのゆめ 浜田広介
ひろい野原のまん中に、古いクリの木がありました。
その中に、とうさんむくどりと子どものむくどりが住んでいました。
むくどりの子は、とうさんにかあさんどりは遠くに
出かけていっているときかされていました。
ほんとうは、もうこの世にいないのに・・
だんだんふしぎになってきたむくどりの子は、
とうさんにたずねます。
「いつかえるの?」「海をこえたの?」「山をこえたの?」
とうさんは、「ああ、そうだよ」とこたえます。
十日たっても二十日たっても、かあさんはかえりません。
ある日、木の枝にいちまいだけついていた枯れはが、
カサコソなりました。
むくどりの子は、その音がかあさんどりの
羽音のように聞こえてしかたありませんでした。
むくどりの子は、馬の尾の毛でその葉をむすび
風が吹いてもとばないようにします。
その夜、むくどりの子は夢をみます。
白い羽のとりが、巣の中に入ってきたところで目がさめます。
すぐに外に出てみると、かれ葉にうすい雪が
かかっていました。
駐車場で車を降りると柿の木が見える。見上げるとムクドリがやってきて柿の実を食べ始めた。
柿は渋に違いないと思うけど、いい具合に熟しているから鳥にとってはとっても美味しいのだろう。しばらく食べると満足げに声をあげて飛んでいった。
むくどりのゆめ 浜田広介
ひろい野原のまん中に、古いクリの木がありました。
その中に、とうさんむくどりと子どものむくどりが住んでいました。
むくどりの子は、とうさんにかあさんどりは遠くに
出かけていっているときかされていました。
ほんとうは、もうこの世にいないのに・・
だんだんふしぎになってきたむくどりの子は、
とうさんにたずねます。
「いつかえるの?」「海をこえたの?」「山をこえたの?」
とうさんは、「ああ、そうだよ」とこたえます。
十日たっても二十日たっても、かあさんはかえりません。
ある日、木の枝にいちまいだけついていた枯れはが、
カサコソなりました。
むくどりの子は、その音がかあさんどりの
羽音のように聞こえてしかたありませんでした。
むくどりの子は、馬の尾の毛でその葉をむすび
風が吹いてもとばないようにします。
その夜、むくどりの子は夢をみます。
白い羽のとりが、巣の中に入ってきたところで目がさめます。
すぐに外に出てみると、かれ葉にうすい雪が
かかっていました。
駐車場で車を降りると柿の木が見える。見上げるとムクドリがやってきて柿の実を食べ始めた。
柿は渋に違いないと思うけど、いい具合に熟しているから鳥にとってはとっても美味しいのだろう。しばらく食べると満足げに声をあげて飛んでいった。