せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

捻じれたイヌシデ

2010-11-21 | 日記
人は過去を背負って生きている。成功した人も失敗した人も誰も現在に至るまでの歴史があって今の自分がいる。一本の線で切れ目なくつながっている。多くの苦難を乗り越えた人、多くの悲しみを味わった人の方がのほうが多くの優ししさを持っているようだ。たいていの場合他人に厳しい人は意外に自分自身に対しては甘いものだ。つらいと思ったとき、与えられた試練だと思い乗り切って大きく成長した人がたくさんいることを思い出そう。



イヌシデの林の中で、奇妙に捩れた幹を持つものがたくさん見られた。まるでソフトクリームのような形。


どれも右肩上がりで捻じれている。

 
あっちにもこっちにも捻じれた幹が見られる。今は下草は刈られているが以前の山はどんな感じだったのだろう。

 
過去の痛々しい記憶のようにこの締め付けられた痕を消し去ることはできない。このとぐろを巻いたような幹はどうしてできたのか?



先日別の林で似たような樹木を発見した。これはゴンズイで同じように右肩上がりのらせん状に痕がついている。

 
周りにはミツバアケビがたくさん絡んでいるのでこれが犯人かもしれない。


 
そしてその近くには直径15cm以上のミツバアケビの大木がエゴノキを取り巻いているの姿もあった。右の白黒はどちらもミツバアケビの幹で、左の暗紫色の樹皮はエゴノキ?だと思う。

サワラやスギなどは樹皮が剥がれ落ちるからつる性植物から身を守ることができるけど、イヌシデ、ゴンズイ、エゴノキなどはアケビなどつる性植物にとって絡まって登るのには好都合なのだろう。


物言わぬ樹木が森の中で出会う試練もまた過酷なものがある。

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