ここ何日か雨が続きやっと今朝は晴れたので、そろそろヨメナが見られるかと期待して縄文貝塚の野原に出かけたが、今年はなんだかおかしい、ヨメナは全く見られない。まだ早いのかなあ?朝露に濡れたススキの原はちょうど夜明けあとの朝靄に少しかすんで幻想的な感じがする。手前に見えるのはチカラシバで奥にススキの群生がある。
ススキの中には今まさに穂を広げ始めているものもある。
ナガコガネグモ
縦にジグザグ模様のある巣をススキの葉の隙間に作っているのはナガコガネグモだろうか?これだけの巣をつくるのは大変な作業だっただろう。
黄色を基調にして黒い縞が何本か入っているのがわかる。
ノハラアザミ
ススキの群生地の横にはノハラアザミがあちこちに咲いている。色の少ないこの時期にこの濃い紫紅色は目立っていい。
春に咲くノアザミと瓜二つだけれども、咲く季節が違う。総苞片がノアザミは粘りつくのにノハラアザミはべとつかない点も異なる。葉は深い切れ込みが目立つ。
コウゾリナ
ススキの群生の辺りを見渡せばキク科の植物を発見。
茎と葉には褐色の剛毛があるからコウゾリナだろう。
葉の裏にも毛がある。毛深い奴だなあ。まだ開いてない花を分解してみると頭花は舌状花だけからなることが確認できた。
アキカラマツ
キンポウゲ科アキカラマツもすぐ横で黄白色の花を咲かせている。長い雄しべがよく目立つ。
アブラススキ
ススキの原の外れまでいくと、ススキに交じってアブラススキがたくさん穂を垂れていた。右がアブラススキで左がススキ。
花序の枝は輪生して先に小穂がつく。しかも触ると油が手について昔の整髪用のポマードのような臭いがする。
ススキと葉が似ているので比較してみた。右がアブラススキで左がススキ。アブラススキはススキに比較して葉鞘口部に毛が密にあるのがわかる。
ナンテンハギ
ススキの群生から少し離れた所で面白い葉のマメ科ナンテンハギを見つけた。
葉は2枚の小葉からなる複葉。
花弁の模様の美しいこと。複葉の基部には鋸歯のある托葉がある。