せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

北京の街路樹 ~ エンジュ、モクゲンジ、ギンドロ

2011-08-25 | 日記
先週末、用事があって中国北京に出かけた。北京は1989年天安門事件の直後に訪れて以来22年ぶりだった。当時は自転車が多くて日本の昭和30年代を思わせる懐かしさ、のどかさがあったものだが、今はもうすさまじい経済発展で広い通りには車があふれんばかり。政治体制がよくなればますます経済は繁栄していきそうな雰囲気。中国人はアメリカ的でコミニュケーション能力が高くその点は商売に向いている気がする。



エンジュ

以前は樹木には興味なかったから見過ごしていた街路樹が今回は面白かった。王府井のホテル周辺の街路樹は大半がマメ科エンジュ。

 
その薄い黄色の花が今満開でとても美しい。



モクゲンジ

天安門広場から東西に走る大通りは北京マラソンのコースにもなっている片側5車線くらいある広い道路でその街路樹は何とムクロジ科モクゲンジ。これはタクシーの中から撮ったもの。タクシー運転手は皆とても上手だがどの車も運転が乱暴で歩行者や他の車と接触しないかこちらがはらはらしてしまう。手前の街路樹はモクゲンジで後ろに見える大きな街路樹はギンドロ。


枝先に穂状の花序をつけ、たくさんの黄色い花を咲かせている。


木のよってはもう袋状の果実をつけているものもある。こんなとろにモクゲンジが植えられているとは思わなかった。数百本以上はあるだろう。モクゲンジは日本ではむしろ珍しい木で寺院や公園など限られたところでしかみたことがなかったから驚き。



ギンドロ

モクゲンジよりもずっと背が高く20m以上あるポプラのような木が都心から郊外へ続く道沿いに延々と植えられている。これは北京では楊樹と呼ばれている。


ヤマナラシのようだが葉を見ると裏は真っ白な毛におおわれていて遠くからも葉裏の白さはすぐわかる。

 
近づいてみると何とヤナギ科ギンドロ。独特の樹皮としっかりとした葉で古くなると葉裏の毛はなくなるようだ。葉柄はその断面が左右におしつぶされたようになっている。北京空港から天安門広場までの20km以上の道の大半がこのギンドロ並木だとすればこの道だけでも数千本のギンドロが植えられていることになる。春になって一斉に綿毛が飛ぶとどんな光景になるのだろう?