せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

田んぼのオモダカ

2011-08-15 | 日記
先日アメリカの一流雑誌、米科学アカデミー紀要(PNAS)で、米航空宇宙局(NASA)はDNAの基となる物質が隕石から見つかったと発表した。宇宙からの隕石や彗星が地球上の生命の形成を促す役割を果たした可能性があることを示すものだいう。

以前ウイルスを用いた実験をしていたことがある。ウイルスのDNA配列はわかっているから人工的に好きなように一部を変更して利用する。小さなチューブの中で合成したウイルスDNAを培養細胞の中に入れてやるとそのDNAは解読されて細胞の中の材料をもとに自分自身と同じDNAを大量につくる。つまりそのDNAはほとんどが自分を複製する酵素のコードでありウイルスとはそのDNAそのものに他ならない。つまりウイルスは自分と同じものを大量に作るミクロのロボットである。DNAだから‐80度に凍らせて何年でも保存できるから宇宙からの隕石で運ばれてきたとしても不思議ではない。では初めにウイルスを作り上げたのは誰なのだろう?



田んぼではイネが穂をつけ始め青々とした一面に風が吹くと波のように稲穂が揺れる。畔道の辺りを少し歩くときっと見つかる雑草がオモダカ。名前もその葉の形も面白い。



花は3個ずつ段々についている。下の方には雌花、上の方には雄花が咲く。

 
これは雄花。3枚の花弁、3個の花、葉も三角形に近いしオモダカは3の数字が好きらしい。

 
葉は根生し長い柄があり、葉身は矢尻形。葉身の頂裂片は狭三角形~卵形、側裂片は頂裂片より長く、先端は鋭くとがるのが特徴。この幾何学的な形がとても気に入っている。