せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

お盆とアオサギ

2011-08-14 | 日記
暑い日曜日だった。雨が少なくて乾燥しているので余計に暑く感じる。運動公園の裏の野原に出かけて田畑へ向かう。さすがに誰も歩いていないかと思ったが結構ジョッギングしている人達やカメラ片手に散策している人がいて驚いた。暑い暑い夏の朝、お盆で母もあの世から帰ってきて近くで見守ってくれているんだろうか?母の墓地はすぐ近く。




少し先の茂みに目をやると大きなアオサギがスダジイの枝にとまって何かを見ている様子。背景に見えるのはクズの茂み。アオサギになって母が様子をうかがいにやって来たのだろうか?そおっと近づいたらさっと飛び立っていった。



クサギ

湿地帯の周辺にはクサギの花が咲いていい香りが漂っている。今年はクサギの花を見る機会がなかったので久しぶりの気がする。



ノブドウ

ノブドウの果実が色とりどりに染まり始めている。



ソクズ

スイカズラ科ニワトコにそっくりの葉をもつソクズがきれいな花をたくさんつけていた。ソクズはスイカズラ科の多年草。


ところどころに黄色の塊りがあるから果実かと思ったらそうではなくて杯状の腺体でそこに蜜を貯めているらしい。



スベリヒユ

ここら辺りには休耕田もいたるところに見られ、その畦には多肉植物のスベリヒユが群生していた。同じスベリヒユ科のポーチュラカと葉がそっくり。


果実は熟すと上部が取れる蓋があって小さな種子がたくさんその中に入っている。



ヤブツルアズキ

休耕田はもう雑草が生い茂り中に踏み込むいこともできない。ヤブツルアズキの黄色い花をちらほらと見られるので観察してみる。ヤブツルアズキは茎は毛深くてつるは右肩上がりに巻いている。


ヤブツルアズキはアズキの原種と考えられていて花はアズキそっくり。初めて見た時は虫にやられて変形しているとしか思えなかったくらい変な形をしている。マメ科の蝶形花の構造の中で竜骨弁が真っ直ぐに前に出ずに大きく曲がっている。正面から見ると竜骨弁がひらがなの「の」の字を書くように左上に跳ね上がっているためにそれを挟む翼弁が引きずられて歪んでしまっている。対称性が失われていることに何の利点があるのだろう?受粉に適する何かの理由があるはず。


右の花はちょうど満開。中央左の花はもう花期が終わり雌しべの一部が見えるが子房が膨らみはじめている感じ。左の黄色に見えるのはまだつぼみ。



オオブタクサ

少し横には3mを超す高さにまでなったオオブタクサがまだまだこれからも成長しそうなくらい元気に茂っている。



メガネツユクサ

水分補給せずに2時間以上も炎天下歩きまわったせいでかなりばててしまった。うつむきかげんに畦を歩いて戻ろうとしたときに草むらのツユクサの群生の中に交じって異彩を放つものがある。メガネツユクサと呼ばれるものかもしれない。

 
普通のツユクサと比較して見るとその違いは明らかで、花弁がひとまわり大きくて縁が白くて波を打っている。ツユクサの変異の一つなのだろう。このツユクサのお陰で元気を取り戻した。