せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

セイヨウカタクリ、フキ、オオイタドリ

2011-05-28 | 日記
札幌の以前住んでいた家を探したが簡単には見つからなかった。当時家は市の南東の高台にあって市街地のデパート丸井やテレビ塔が一望できた。また冬は藻岩山でスキーをする人が蟻のように見えた。しかし今ではもう住宅地に変わり遠くを望むことはできない。通りも随分様子が違った。時の流れだ。自分の脳裏で繰り返し映し出していた当時の家の周りの光景や近所の人たちの話し声や笑い声はもはや存在していなかった。自分がそこに存在していたことを証明するには過去とつながるものが必要だった。走り回ってやっと隣人の表札を見つけた。この隣にうちの家があったんだ。小雨が降りしきる中、体が冷えてきて凍りついた過去を抱えた自分が場違いなところにいるような悲しい思いが湧いてきた。


セイヨウカタクリ

近くの林に行ってみると黄色いカタクリ?に出会った。こんな色のカタクリなんて見たことないなあと不思議に思えた。なにかだまされているんだろうか?


調べてみるとユリ科セイヨウカタクリのようだ。セイヨウカタクリは外来の園芸品種でこれが逸脱してこの林に育ったのだろう。

 
色が黄色である以外は普通のカタクリととても似ている。


こちらが本物のカタクリ。やっぱりこちらは気品がある。これは2011/4/10ころに地元で撮影。札幌では今咲いているから1月以上遅い。



フキ

これはタンポポではない。キク科フキの群生。

 
フキの花が成長してタンポポのように綿毛のついた果実をたくさんつけている。札幌ではフキノトウはあまり採取して食べないようだ。だから大きく育った花が果実をたくさんつけている姿を見ることができる。

 
花は始めは白いが段々暗赤色になっていく。とても地味だ。これは果実のできる前の花の姿。



オオイタドリ

フキの花のそばにはタデ科オオイタドリが群生している。オオイタドリは北国で見られる。いつも見慣れたイタドリに比べて一回り大きい。何よりも葉の基部はオオイタドリは心形、イタドリは切形である点が見分けやすい。

 
食べるとすっぱいのでスカンポとも呼ぶ。スイバもすっぱいので同じくスカンポと呼ぶ。