せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

ニガキ

2011-05-12 | 日記
新緑の季節。といっても昨日今日と雨が続いていて散歩は無理。今週は夜の会合が4回もあってスライドつくりなどで割と忙しい。


先週、近くの谷津田にはニガキ科ニガキが満開の花を咲かせていた。これは黄色い雄花。この辺の山にはたくさんある。初めてニガキの幼木を見たときこの奇数羽状複葉の樹木が何なのかどうしても分からなかった。ハゼノキやフジなどと区別がつかなかった。慣れてくれば一目瞭然なのに不思議なものだなあ。葉は柔らかくて噛んでみると苦い。確かにニガキだ。握りこぶしの形をした冬芽も樹皮の黒褐色で滑らかな感じも特徴的。雌雄異株で雄株の花(雄花)が黄色で今が一番見ごろ。見ごろと言ってももともと地味な木なので知ってないと見過ごしてしまう。


こちらは雌株。葉腋から集散花序をだす。

 
左が雄花で右が雌花。雄花は萼片、花弁、雄しべがそれぞれ4~5個ある。雄しべの基部には毛が生えている。雌しべは退化している。雌花はもっと目立たない。子房は4~5裂し、それぞれが楕円形をしていて雄しべは退化している。雌花の花柄は雄花のそれより長い。


 
茶色の毛に覆われた冬芽は裸芽で展開して新緑をつくる。樹皮がこんなに黒くて滑らかなのはこの辺では他にエゴノキくらいかなあ。