吉祥寺と周辺の街散歩

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武蔵野珈琲店マスターのイタリア・カフェ紀行① カフェ・グレコ/ローマ

2007年04月10日 | イタリアのカフェ・バール紀行

カフェ・グレコの外観(上)、内部(右下)

 吉祥寺駅から井の頭公園への通り沿いにある武蔵野珈琲店のマスターが、2/19~3/2の10日間余り、ローマ、ミラノ、ベネチアなど、イタリア各地のカフェ(caffe')やバール(Bar)を探訪してきたと聞き、ぜひ当ブログに撮ってきた写真とマスターのコメントを掲載させてとお願いしたところ、快諾して頂いたので、主要な店を順次紹介していきたいと思います。

 第1回目は、ローマの「カフェ・グレコ」です。

 スペイン階段のあるスペイン広場の正面のコンドッティ通りにあるこのカフェが文書に最初に登場するのは1760年ということだから、250年もの歴史があるということになります。1953年にはイタリア文化省から重要文化財に指定されたとのことです。
 由緒あるカフェだけあって、ここを訪れた著名人には、文豪ゲーテ、作曲家のメンデルスゾーンとベルリオーズ(二人はここで知り合った)、リスト、ワーグナー、詩人のボードレール、キーツ、シェリー、画家のターナー、コロー、作家のゴーゴリ、プルースト、オスカー・ワイルドなどなど、挙げていたらきりがありません(参考「カフェの光景」)。

 (マスターのコメント)
 いまや博物館となっているこの店では、今でもウェイターがタキシードスタイルで接客サービスしていて、さすがにローマで一番古いカフェとしての風格と気概が伝わってきます。こうした歴史的に価値のある店はいつまでも残って欲しいと切に思います。

 この日は最初はビールをグラスで頼み(8ユーロ:1280円)、写真を撮らせてもらったお礼の意味もこめて、2杯目はアイリッシュコーヒー(画像右、11ユーロ:1760円)をオーダーしました。

 余談ですが、過去にウィーン、ロンドン、パリ等のカフェも巡ってきましたが、トイレが有料なのはここが初めてかもしれません。私がおばちゃんに払ったのが0.4ユーロ(64円)、1日500人が利用すれば200ユーロとなり(12800円)、おばちゃんの人件費を払ってもお釣りが出そうだなどと思いました。
   

 画像左は、「カフェ・グレコ」で寛ぐマスターです。

(注)ユーロ/円換算は、2007年4月時点のレート(160円/ユーロ)です。

(参考Web)
 ・イタリア政府観光局 HP 
 ・武蔵野珈琲店の紹介(当ブログ)
 ・「カフェの光景」/ローゼ・マリー、ゾンマー・バンメル著(amazon.co)

 


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