ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

今日のパピークラス☆メンズ3頭でした

2015-02-16 17:04:57 | パピークラス
少しずつ寒さも緩んで春が目前に感じられる今日この頃

通勤時にメジロが飛び回っていてテンションな たづみです。



今日も元気に楽しくパピークラスがありました。
今日は初参加のとーってもちいさなメンズ「だいきち」くんが参加してくれました~





来週はまた新しい子が参加予定ですので、嬉しい限りです



まずは
☆わんこ同士のご挨拶




前回会っているので、とってもスムーズに上手にご挨拶できましたよ


☆人ともご挨拶




初めて会った人にもとっても上手にご挨拶できましたよ
みんないい人で、わんこたちもとってもうれしいです


☆体を触る練習



☆歯磨きへの道



☆仰向けだっこ

☆ドライヤー

ドライヤーの音がなっているまま、 
次の項目にうつりました

☆傘

傘の”ボンっ”という音と大きさを初めて見たときにびっくりしちゃうワンコさんも多いので、練習しました。
はじめは毎回 ”ビクッ” としちゃう倫ちゃんでしたが、
何度も練習するほどに、「たいしたことないな」とわかってくれた様子でした


あんずさんは全く動じず、はじめからへっちゃらでした。。。

同じくらいの月齢のわんこさんでもまったく違います。
その子その子にあったペースで焦らずにお勉強していきましょうね


☆おすわり、ふせ、ごろん

2頭ともとっても上手に、早くできるようになりました~
お家でもいっぱい練習してくださっているのがわかります

☆アイコンタクト


あんず~~  と呼ぶと、


この通り、、、




とってもキュートなこの眼差しで見つめてくれました。



このあたりで、今週のパピークラスはお開きとなりました
また来週、飼い主さんもわんこさんも元気で楽しくお勉強しましょうね~~

ではまた



ときわ動物病院
岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
しつけ教室担当:動物看護師たづみ

ウサギ専門診療科30 エンセファリトゾーン症

2015-02-12 11:00:05 | ウサギ専門診療科
今日はエンセファリトゾーン症についてのお話です

エンセファリトゾーン(Encephalitozoon cuniculi)
とは、微胞子虫という寄生虫の1種です

感染したウサギの尿からエンセファリトゾーンの胞子が
排出され、経口的に感染します

母ウサギが感染していると子ウサギに感染する
可能性も高くなり、ペットウサギでは広く
蔓延している病気です

ただ、感染していても症状が全く出ない場合もありますし、
急に発症することもあります

この病気はウサギだけでなく、
モルモット・ハムスター・犬
・サル・ヒト・鳥
でも感染が確認されている人獣共通感染症です。

ヒトでは免疫力が低下する病気を
患っている方は要注意ですが、
健康であればそれほど心配は要りません

ウサギでの主な症状は3つで、

神経症状(斜頸、ふらつき、不全麻痺、痙攣 等) 
腎臓病(腎不全) 
眼病(ぶどう膜炎、白内障 等)です。

この中で、
神経症状である痙攣発作 を突然発症したハクちゃん、
駆虫薬を飲んですっかり元気になりました



わずかに出ていた斜頸(頭が片方に傾いた状態)も消え、
今まで通りの元気さに戻りました

800gという小さな体でよく頑張りました

痙攣発作を目の当たりにした飼い主様は、
驚かれたと思いますし、とても心配だったと思いますが、
冷静に対応し、お薬をしっかり飲ませてくれました

それがきっと功を奏したのだと思います

お得意のお耳クロスのポーズもできました



どのウサギさんでも、
ある日突然発症することのある病気です。

おかしいな?と思ったら、すぐに病院に
連れてきてあげてくださいね


ときわ動物病院
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710

動物福祉と動物行動学に基づいた動物看護のお話

2015-02-10 10:45:20 | 動物看護師のつぶやき
動物看護師のたづみです。


前回も少し『動物の福祉』について書いたのですが、
今回はもう少し詳しく書きたいと思います。
  

いつになく堅っ苦しい書き方になりますが、内容が内容なので許してください。。。


動物福祉とは、アニマルウェルフェアとも呼ばれており、福祉とはつきますが介護や医療などとは全く関係ありません。


動物福祉に関わる動物とはペットとして飼われている愛玩動物だけが対象ではなく、
動物園などの展示動物、牛や鶏などの産業動物、研究施設などの実験動物、野生動物が対象となります。

それらの動物にできる限りストレスを減らした生活をさせることが動物福祉であると私は考え、日々仕事をしています。



動物福祉の基本は5つの自由(5フリーダム)と言われています。
世界獣医学協会に記載されています。


①飢え・渇きからの自由
その動物にあった適切なフードが適切な量与えられているか
いつでもきれいな水が飲めるか


②不快からの自由
その動物にとって適切な環境が用意されているか
清潔な環境が用意されているか
雨風や炎天を避けられる環境か



③痛み・傷害・病気からの自由
病気にならない為の予防や健康診断がされているか
痛みや外傷などに対してのケアができてるか


④恐怖・抑圧からの自由
恐怖や精神的苦痛・多大なストレスがかかってはいないか


⑤正常な行動を取る自由
その動物が正常な行動を表現できる自由な空間が・適切な環境が与えられているか
その動物が、その動物特有の習性に応じて群れ、あるいは単独で飼育されているか

の5つです。


そして動物福祉は動物の権利とは異なり、『殺すこと』を否定はしていません。
止むを得ず動物を殺さなくてはいけない場合には、なるべく苦痛を伴わない方法を選択しましょう ということが今の最先端の情報かと思われます。

 

特に産業動物などはそうですよね。
他の動物を食べて生活している以上避けては通れません。



そして、昨今「問題なのでは?」と言われているものの代表が、『ファー』や『フォアグラ』
(もっとたくさんありますけどね。。。)

羽も広げることができないような環境で飼育されていたり、とても安楽とは言えない殺され方をされているようです。
(私も現場を見たわけではないので、間違っていたら教えてください)



そんなわけで、小難しい情報を書きましたが、
実際、当院では産業動物のようなシビアな状況になることはありません。
でも、『その動物にとっての快適』をできるだけ、提供できるよう心がけています。

それは耳掃除などの処置、採血やレントゲンなどの検査、預かって入院など
どんなことをするときにでも、この子にとって一番ストレスが少ない方法は?と考え行っています。

同じことをするにしても、動物の種類が異なれば、快適は異なるかもしれません。
同じ動物でも個々によって異なることもあるでしょう。


入院した場合では、慣れない場所で知らない人に世話をされるだけでもストレスですからね。。。


その動物の習性や特性を学び、
入院する場合ではその動物の生活習慣などをしっかりと飼い主さんに伺い、
できる限り快適でストレスの少ない環境を整えたいと思っています。


エキゾチックアニマルと呼ばれる動物たちが来る当院では、
その種の特性をどれだけ理解・把握しているかがとっても大切です。

どこ原産なのか、どんな食べ物を食べるのか、群れ生活なのか、単体生活なのか…などなど

そして私は大阪府の野生動物リハビリテーターでもあるので、『野生動物』の医療や看護にかかるストレスにも目を向けています。





行動学を学び始めてからは『わんちゃんの適正な飼育方法』についてお伝えすることが多くなりました。
飼い主さんが『正しい』と思い、その子の為を思い行っていることが、実は間違っていたということもあります。

単に甘やかしたり、過剰に可愛がるのではなく、その動物の特性をきちんと理解し『適切』を提供してもらえればと思います。



学ぶことはつきませんし、動物看護も”100%完璧っ”となることのない職業なので、
とてもやりがいがあり、元気になっていく動物を見ているとモチベーションが上がります。


そんなわけで、これからも皆さんにいろんな情報がお届けできるよう日々勉強していきたいと思います。


動物福祉と動物行動学に基づいた動物看護のお話でした~



もしこのブログを読んで、『うちの子の飼い方ってこれでいいんかなぁ?』って思われた人がいらっしゃったら、
いつでもお気軽にご相談くださいね~~


ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
動物看護師:たづみ





今日のパピークラス☆

2015-02-09 16:35:44 | パピークラス
2月9日(火)

動物看護師のたづみです。。。


昨日の日曜日は『動物の学習理論』についてお勉強してきました。
知らないことは新しく知れ、知っていることも頭の中で整理でき、
とても為になり、楽しいお勉強の場でした。

そして、それを生かすべく、本日もパピークラスがありました☆

今日は、初めましてのごあいさつから~

4回目の倫太郎くんと2回目のあんずくん
「こんにちは」のごあいさつは上手にできていましたが、
途中からテンションの差にちょっとびっくりのあんずくん。。。


でもパピークラス終わりには、2頭で元気に追いかけっこしていました


☆自己紹介
わんこも飼い主さんもはじめましてだったので、
ごあいさつからはじめましたよ。

2頭以上いると、わんこ同士の社会化もできますし、
飼い主さん同士の「うちも大変で~」って相談し合えたり、グチを言えたりするので気が楽になるみたいですw






すてきなクラスメイトができました




☆引っ張りっこあそび

一緒に引っ張り合いっこできそうでしたが、それはまた次回に持ち越しです。
一緒にできたらいいね~

☆仰向け抱っこ
ひっぱりっこで体を動かしたら、次は少し落ち着く練習~
2頭とも上手にできていましたよ

☆体を触る練習

めざせ!どこでも「どうぞ、触って~」っていってくれるわんこさん。




倫ちゃんも嫌がらずに、前足を触らせてくれています~

どこでも触らしてくれると、トリマーさんのところへ行っても、動物病院にいっても、とってもラクチン

人もラクチンですが、わんこさんもいらぬストレスを受けずに、処置をしてもらえます


☆ブラッシング
シーズーも柴も絶対に必要なブラッシング**





どうやったらお互いがやりやすいかを、試行錯誤しながら頑張りました

あんずちゃんもすごく上手にできていました


☆口周りを見る練習、歯を見る練習

☆トンネルくぐり



自信を持ってくぐれましたよ!!
かなり躍動感のある写真ですが、終わった後のうれしそうな顔がたまりませんっっ


☆おすわり、フセ、ゴロン




2頭ともとっても上手にできていました

さいごに
☆play time

元気に追いかけっこしてました


来週も2頭仲良く元気にお勉強しましょうね
ではまた


再生医療科2 PRP療法

2015-02-09 14:30:49 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です

PRP(自己多血小板血漿)療法は、人の美容外科や整形外科などでも用いられている再生医療のひとつです。
シワとりや、昨年にはヤンキースの田中まーくん選手が肘の靭帯の治療に利用しています

外に行く猫ちゃんで、事故やケンカなどによる皮膚裂傷の際の皮膚再建や、
難治性再発性骨折、治療までに時間を要した骨折には海綿骨移植と同じく応用されています。
生体には治ろうとする力が自然に備わっています
原理は多種多様な生理活性物質(サイトカイン)が局所に濃度勾配をつくり、シグナルを組織が受け取ることで、組織の再生がおこります。
PRP療法は、この治ろうとする力を手助けする治療方法で、
たくさんの血小板からの豊富なサイトカインを利用し高濃度勾配を作り、再生をさらに促進させることが可能です
今後は動物でも外科分野の補助的療法として活躍する治療法かもしれません!?
作成までには無菌的な操作が必要となるためにクリーンベンチが活躍します。

治療の際には本人から血液を採取し、血小板を分離し、ゲル状にしたものを用います。



薬を大量多種に使うわけではなく、あくまで自身の血液から得られたものを利用しますので、
副作用の心配もほどんどなく、安全に行える治療法です
さらに、一定量の採血ができるという条件のもと、
動物種を選ばないことも魅力的で小動物にも適用を広げられそうです

今回、ウサギさんの治療にPRP療法を利用しました。
ウサギさんの患者様を当院にご紹介いただいた、さとう動物病院(http://www.satou-ah.com)の佐藤先生は
岸和田の土生で開業されている獣医師会支部の先輩で、とても熱い先生でお世話になっています。
獣医師会のつながりのもと、地域の動物たちの幸せな生活を守れますよう励んでいきたいと思います。