ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

今週のしつけ教室☆

2015-10-31 17:09:55 | しつけ教室
10月5週目

また1月が過ぎ去って行きました…。
本当に月日が流れるのが早いです

そんな今週も私の切なさを他所に、元気にしつけ教室は行われました。


10/29(木)
歯みがき教室

☆お顔を触る練習



☆歯を見る練習
前歯も奥歯も上手に見られるようになりました

☆歯みがき


顔を触られることさえ、嫌がっていたパンチくんも、
地道な努力の結果、歯ブラシまでやってきました

素晴らしい

ゴールは目前です!!
頑張って~~


ステップアップクラス
暑い夏は夏休みだったうめちゃん。
過ごしやすくなってまたお勉強再開です

これまでの復習から
☆歯を見る練習


☆お手てクロス



☆立って
膝を伸ばしての立っちではなく、
体幹を鍛えるべく、膝を曲げたままで立たせます。

以前わんこが、こんなふうにスクワットしているCMありましたよね




腰が悪い子は止めましょうね!!
少しずつ前足の支えを減らしていきますよ

今回も誰よりもやる気満々なうめちゃん
素晴らしい


10/31(土)
パピークラス

こんなちっちゃい子にも優しくできるチョコちゃん


いいこです

☆仰向け抱っこ
バタバタしても、じっと我慢。
いい子になったら下ろしてあげます。


☆色んな物への社会化
色々な音や、傘、掃除機、バリカンなど
これから出会う様々な音や物の触れ合いました

バリカンのブーンの音にもへっちゃらだよ

バリカンのブーンの音にもへっちゃらだよ

走り回るねずみのおもちゃに興味津々の2頭



☆クレートトレーニング
クレートが苦手なチョコちゃん


何とか入ってくれるようにはなりましたが、
もこちゃんのようにクレートが大好きってわけにはいきませんでした

これが社会化期真っ只中のもこちゃんとの違いなのかもしれませんが、
少しずつ焦らずに練習していきましょうね



☆わんこの気持ちになってみようゲーム
もこちゃんのお姉ちゃんが「先週やったゲームがやりたい!」と言ってくれたので、
今週もやりました

しつけ教室を飼い主さんも楽しんでくれている!と分かるとこちらもとても嬉しくなります


来週は、パピークラスはお休みですので、宿題を頑張ってやってくださーい
ではまた次回元気な笑顔にお会いできるのを楽しみにしています



ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:田積(タヅミ)

うさぎ専門診療科49 肝機能障害

2015-10-30 17:03:04 | ウサギ専門診療科
今日は肝臓の病気のお話です

ウサギさんの肝機能障害には、
・細菌性肝炎や肝リピドーシス
・肝壊死
・肝葉捻転
・肝コクシジウム…等、
様々な病気が挙げられます。

肝臓は胆汁の分泌、栄養素やホルモンの代謝、
解毒と排出、免疫、各種タンパク質の合成など、
たくさんの機能を担っています

そんな肝臓がダメージを受けると
すごく体調が悪くなりそうな気がしますが、
残念ながら特徴的な症状がありません

肝臓は傷ついた部位を他の部位が
補う力(代償能力)が高く
また傷ついても元の戻る力(再生能力)が
大きいのです

少しぐらいの障害では全く症状として出てきません。
それが「沈黙の臓器」と呼ばれる所以です

言い換えれば、症状が出た時には、
病状がかなり進行した状態であることが少なくない



お写真のウサギさんも長い間、
特にコレといった症状はなく、
食欲が落ちたと来院された時には
すでに体重が激減

血液検査によって肝機能障害であることが判明し、
入院治療を受けることになりました

幸いにもこの子は1週間の入院で、
食欲と元気を取り戻すことができました

飼い主様の立場から考えると
毎日お世話をしていても
体重が少しずつ減っていることには、
なかなか気付きにくいものですよね

普段から体重を測ったり、便の大きさや量を
確認しておくことは、ウサギさんの健康を
守るためにとっても大切です

当院は2ヶ月に1回程度の健診(体重測定・触診・視診)を
おすすめしています。
病気の早期発見・早期治療につなげられるので
ぜひご来院くださいね



ときわ動物病院
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
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ねこちゃんと楽しく暮らす6 ~多頭飼育2 仲良しの行動~

2015-10-29 11:07:31 | 猫ってどんな動物?
前回、ねこちゃんが仲良しであるかを把握することがとっても大切ですよ!とお伝えしました。
前回の投稿から時間が経ってしまい申し訳ありません



では今回は、ねこちゃんの『「仲良しさん同士」にだけみられる行動』についてお伝えしようと思います。



☆お顔周りをグルーミングし合う
体は自分でグルーミングできますが、顔の周りは自分ではグルーミングがしにくい場所。

仲良しさん同士がお互いにお顔周りをグルーミングし合います。


本当に大好きがあふれているお写真ですね

人がねこちゃんをなでてあげる時も、体をなでるのではなく
お顔周り(特に顎の下など)をなでてあげると喜びますよ。

あまりしつこくやると怒るのがねこちゃんの気ままで素敵なところですが…笑


☆一緒にひっついて寝る
仲良しさん同士は体をひっつけて眠ります。



同じ体勢で寝ていますね~
とっても癒される寝姿です


寝ているんだけど、何か用かにゃ?とでも言っているのでしょうか。

部屋を分ける必要がある時には、一緒に寝ているグループを確認することで部屋を分けることができます。


☆体をすり寄せ合う
マーキング行為と勘違いされやすいですが、そうではありません。

ねこちゃんは単独で狩りを行うのですが、
帰ってきたときに「ただいま~」「おかえり~」のごあいさつの行動です。


☆尾をあげて寄っていく、尾をからませ合う
これはフレンドリーなコミュニケーションです。
「よっ!」「元気か?」などと言っているのでしょうか。

私が帰ってもうちのねこちゃんはやってくれます。
私が帰って尾をあげてきてくれた後に、私の足に尾を絡ませてきます

私と我が猫は、仲良しです







とってもかわいい写真を提供してくださった平松さま、山本さま本当にありがとうございます。

当院の患者様でこのブログに足していけそうな「こんないい写真あるで!」「使ってくれてもいいよ!」
という方がいらっしゃいましたら、ぜひお声かけいただけるとうれしいです



ときわ動物病院
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(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:田積(タヅミ)
過去のねこちゃんブログはこちらから






当院では、ねこちゃんの動物福祉を考慮し、
できるだけストレスの少ない診療を心がけています。
他の動物さんのいない時間のご予約も承っていますので、お気軽にご相談ください。


動物福祉の詳しいお話は、こちらのブログをご参照ください。
http://blog.goo.ne.jp/tokiwaah/e/3978b622e31fff18a04c09742fb56210

消化器科4 猫の肝外胆管閉塞に伴う黄疸の治療(胆嚢切除、胆道変更術)

2015-10-26 19:24:43 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です
猫ちゃんも人と同じように、黄疸を発症することがあります
症状は食欲不振、元気消失、嘔吐などで、耳が黄色いことで気付かれることもあります。


尿も黄色いです。白い猫砂は色の変化がわかりやすくてよいですね。


黄疸が出る理由は様々ですが、結局、肝胆管の炎症と胆汁の鬱滞が関係すると考えます。
いずれの原因であっても、難しい疾患です
また、胆石は人も含め、犬でも猫でも発生しうります。
この場合、細菌感染を伴っていることがあり、化膿性胆管炎・胆嚢炎を念頭にいれて治療する必要があります

診断は血液検査やエックス線検査で状態を確認しつつ、エコー検査が欠かせません。
胆嚢から十二指腸へとつづく胆汁の排泄路は総胆管と呼ばれ、胆嚢管や肝管が合流しています。
この総胆管が閉塞している場合、拡張し蛇行した様子がエコーで確認できます
疎通があれば、内科治療によって、抗菌剤や利胆剤などを用いて治療していけますが、
疎通がない場合は、外科的に治療を行います。
上からも下からも総胆管の疎通ができない場合、胆汁の排泄路を確保する必要があり、
この時には胆道変更術を行います。

黄疸を呈していたフクちゃん。
内科治療で一旦はよくなったのですが、程なくして再発。
胆嚢炎と胆石、総胆管の拡張・蛇行をエコーで確認し、
胆石による肝外胆管閉塞と急性胆嚢炎と診断しました。
急性化膿性胆嚢炎を起こしていた胆嚢を切除し、
胆道変更術により、胆汁の排泄路を確保した結果、黄疸はなくなっていきました。
今では以前と変わらず食べて、元気にすごしているとのことです
生検結果も悪くなく、よい術後経過でほっとしています


胆石、腫瘍、膵炎や腸炎などが肝外胆管閉塞の原因になり、
膵炎などをおこしてしまう基礎疾患がある場合もあります。
上記のように、原因疾患が複雑で重篤なものである場合も少なくなく、
また膵臓癌のように原因疾患の事前診断が難しい場合もあることから、
肝外胆管閉塞の手術は術後経過が必ずしも良いわけではありません
それでも、内科治療に反応がない閉塞性疾患なら、外科手術を行い、
黄疸を解除させ、生検なども同時に行って正しく診断していかなくては、治る希望もありません。
外科治療にふみきった飼い主さんの決断は称賛されます

難しい疾患でも、飼い主さんが希望を見出せるような治療を提案できるように、
世の中で、どんな治療が行われているのかを知ること、
そのために考えること、読むこと、学ぶこと、足を運ぶことが大事です。
飼い主さんが動物治療に真剣であることに対して真摯に対応していきたいと常々考えています

今週のしつけ教室

2015-10-24 19:13:15 | しつけ教室
10月4週目

今週のしつけ教室はゆったりおだやかに行われました


パピークラスと初級クラスの混合クラス

☆わんこ同士のごあいさつ
はじめましてのごあいさつが上手に出来ました

☆体を触る練習


☆ブラッシング
ポメさんもプードルさんもブラッシングは必須項目!!


お家ではちょっと無理に行ってしまっているようですので、
一旦立ち返って、
嫌がらずにブラッシングをさせてくれる練習

2頭ともとっても上手に出来ていました

☆飼い主さん対抗のゲーム
わんこの気持ちになるゲームを行いました

☆脚立ぴょんぴょん
はじめは四苦八苦していたチョコちゃんも上手にできるようになりました


もこちゃんは若いだけあって怖いもの知らず!
ドンドン挑戦して、これは無理やろ!!と思っていた高さも難なくクリアーしてくれましたよ

☆おすわり、フセ
2頭とも2回目とは思えないくらいの頑張りを見せてくれました
2回目でこんなにできる子は珍しいです

飼い主さんの頑張りが見えます

☆プレイタイム
ちっちゃいけどそんなに物怖じしないもこちゃんも
社会化期が終わってからしつけ教室に参加してくれているチョコちゃんも

上手にわんこさんとのごあいさつができていました




チョコちゃんはちょっとガツガツ行きすぎて、ガブお兄ちゃんにちょっと怒られちゃったけど
それもまた犬同士の教育です

上手に怒ってくれるガブちゃんがいてくれて感謝です


そして次はガブちゃんとマルコちゃんの

ステップアップクラス

☆足元での伏せ



飼い主さんが座ったら、なんの指示も出さないくても勝手に伏せていました!
これぞ目指すヤツですって感じでした

☆プレイバウの姿勢

マルコの得意技となりつつあります

☆お手てクロス

☆立っち

☆はーい

☆はみがき




こんなに上手に歯みがきができるようになったよ~


こんなところで今週のしつけ教室はおしまい
来週も元気にみんなに会えますように


ときわ動物病院
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動物看護師:田積(タヅミ)