ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

ステップアップクラス

2014-01-25 18:43:00 | しつけ教室
だいぶ寒さも和らいだ本日は、しつけ教室がありました。
今日は一番上のクラスが2コマでした。


懐かしの再会もあり、今日もとっても和やかに、そしてしっかりと授業は行われました

2クラスとも同じ内容でしたので、まとめて報告しちゃいます~


まずはプレイタイムから

Play_time

みんなとっても仲良くごあいさつができています
仲良しメンバーで自由に遊ばさせてあげられるって幸せなことですね


そして授業に入ります。


☆マット(マットでフセをする)

マットは出来るようになると、フセをさせる場所を特定でき、
特に飼い主さんから少し慣れたところででも、させられるので本当に便利です
そして、ちょっと直にフセをさせるのはためらわれるなぁというときにも使えますね


どのようにマットでフセをさせていくか、
それが出来るようになっていけば、少しずつわんこから離れて指示します。
徐々にステップアップさせながら練習していきました


Photo


初めはしっかりと「マットではフセをさせる」ことから始めます。
マットに来れば、何も言われなくてもフセなんです




そして、今日は新しい分野に挑戦!!

その名も
☆『ちりんちりん』(笑)

2


まずは鈴を見たらごほうびから初めて、
次に鼻でちょんと触ればごほうび、

Photo_2

近い距離で鈴を指をさせば、鳴らすようになり



Photo_4


最終的にはこんなに遠いところから、指をさして「ちりんちりん」といえば鳴らしてくれるようになります


わんちゃんがチリンチリンと鳴らせば、
わんちゃん用のトイレのドアを開けてあげる  とか
リビングのドアを開けてあげる  とか、ルールを決めていくと楽しいですね

ちりんちりんも他のことに応用できるようになると、色んなことにつながりそうで楽しみです


他にも
☆立って

なども少し練習して、宿題も出されて今日はお開きとなりました。
院長のわんこ「きみちゃん」も今は疲れて爆睡です。
飛んだり走ったりの運動も疲れますが、頭を使って考えたり覚えたりすることも疲れるようですね。
ここちよい疲労感の中でどんな夢をみているのでしょうか…


ではまた次回。。。


追伸
ノロウイルスなども各地で流行っているようです。
皆様もお気をつけくださいね





阪神淡路大震災から19年

2014-01-17 19:50:17 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。



19年も経ったのですね。
当時、高校1年生で尼崎市から大阪市内の高校に通っていました。
もし、寝ていた布団が90度回転した場所にあったら、
大きな本棚の下敷きになってしまっていました。


とても大きな揺れで目がさめ、顔の横を本棚がかすめて倒れ、
揺れの持続時間の長さから、
驚きから恐怖へと感情が変わって行きました。
落ち着いた後、様子をみるために、
ベランダから、まだ暗かった外をのぞくと、
建物の倒壊はなかったのですが、
ガス臭く、
火災の恐怖を感じました。
私の住んでいた所は幸いにも、
当時の写真でみられたような大災害の様相は見た目にはありませんでした。



多数の犠牲者をだした大災害。
被災者の想いは風化することなく、語り継がれて行き、
復興の経験は活かされて行くことでしょう。


犠牲となった尊い命に手を合わせ、
防災の準備をするくらいしか自分にはできません。









Cimg4447



患者さんが趣味を活かされて、素晴らしいプレゼントをくださいました。
とても綺麗です。
明日から、院内に置かさせていただきます。
ありがとうございました。


ウサギ専門診療科5 後肢跛行(足根関節脱臼)

2014-01-16 19:56:30 | ウサギ専門診療科
こんにちは、岡村です。


ウサギさんが後ろ足を揃えてぴょんぴょんと跳ねるためには、
後ろ足を形成する、骨、関節、筋肉、神経などが機能的に働く必要があります
これらのいずれかが本来の機能をなくすことで、跛行や麻痺が発生し、
足をあげたり、麻痺によって力が入らなくなることがあります
また他の疾患に併発して後ろ足の動かし方が変になることもあり、
治療を行うには詳細な鑑別が必要です
どこで、本来の機能が失われているのかを調べるには、
整形学的検査、神経学的検査、血液検査、抗体検査、画像診断
などを駆使して調べます。






Photo


右後ろ足を挙上させています。
診断は足根関節の脱臼で、外科手術による治療を行いました。


Cimg3248

術後しばらくすると、挙上は治まり、ちゃんと右足を使ってくれました。
このように整形学的な問題であるならば、治療方針も決めやすいですが、
より複雑な事情がある場合もあり、全容の解明が難しい症状でもあると感じています


幼少期に脱臼しちゃった、きなこちゃん。
とてもべっぴんさんで
しばらくぶりに来てくれたら、とても元気にぴょんぴょんしていて、
おじさんは、とてもとても嬉しく感じました


Cimg1338



ときわ動物病院
ウサギ専門診療科
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
TEL072-493-6710
http://www.tokiwa-v.com

ステップアップクラスとジュニアクラス

2014-01-11 19:11:18 | しつけ教室
2014年初のしつけ教室がありました

今年も元気に楽しく和気あいあいと開催できるように頑張っていきます。
そして、今後困った行動にならにように予防のトレーニングも継続して行っていくとともに
すこしでも問題行動で悩まれている方々の役も立てるように、日々勉強していきます


今日は、ステップアップクラスとジュニアクラスがありました。
どちらも1頭ずつで、安国先生とのマンツーマン指導でした
当院の看板わんこ「きみちゃん」も全力で両クラスに参加しました
今日のきみちゃんは、お世話になった大好きなお姉さんが見に来ていただいていたためか
がぜん張り切ってくれていました(笑)


ステップアップクラスは

★足下でのフセ
★ヒールポジションにつく
★「あいだ」(飼い主さんの脚の間でイヌをオスワリさせること)

Photo_3


★ヒールポジションでアイコンタクトしながら歩く
★ヒールポジションでマテをかけて、人が移動して「OK」で解放して、またすぐにヒールを指示する
★飼い主さんの前でオスワリさせてアイコンタクト
★歯みがき
★バウ


ジュニアクラスは
★足下でのフセ

Photo_2


★今困っていることへの対応策
★犬とのすれ違い
★ヒールでマテをかけて、物を拾ったり、物を動かしたりできるか
★おいで
★むーくんの苦手らしい掃除機

などをしっかりと時間をかけて行いました。

他のわんちゃんと授業をするということもとてもよい刺激にはなりますが、
マンツーマンだと気兼ねなく悩みも相談できますし、その子にあったトレーニングが出来るので
ラッキーですね


ではでは次回は1/25(土)です。


本年も、ときわ動物病院しつけ教室を宜しくお願い致します。


エキゾチック診療科9 ウーパールーパー

2014-01-07 12:11:52 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です。


当院ではエキゾチックアニマルも多く来院されます。
エキゾチックアニマルと一言で言っても、
とても種類は豊富で、診療対象動物は多岐にわたります
しかし、両生類が病院にくることはあまりありません。
当院の診療対象動物に掲げてはいませんし、
私自身、両生類の診療経験が豊富で、知識も十分にあるわけではないことを
まず最初にお断りしておきます
もちろん、診療経験が豊富なプロが診るべきだと考えています。
今回の飼い主さんからは、それでもということでご理解いただいて、診療させていただいています。
分厚い文献を紐解いて、必死で勉強をしているところです



さて、ウーパールーパーさんは、
とても愛らしい表情で、一世を風靡した動物です
特徴は、変態しないまま大人になる両生類で、
再生能力があり、この分野での研究が行われています。

Photo



いろんな体色があることもあまり知られていませんよね。
飼育する上で、水質・水温の管理がとても難しいと個人的には思っています
汚れてくると、皮膚病を発症させたりします。
また、食事などの栄養学はあまり発展していないと感じます。
経験的に2-3日に1回、頭の大きさ分だけ与えるなどと言われています。
飼育が難しいですが、餌をほしがったりする仕草もみられたり、かわいい所があります


頭の横には外鰓と呼ばれる特徴的な器官があり、
この外鰓には血管が走行しています。
この血管が大きく張り出してループ上になってくることがどういうわけかあり、
ひっかかってしまって、大出血して命に関わることがあります。
Photo_2


飛び出している血管を事前にどうこうすることは出血させるリスクもあり難しく、
止血するなどの事後対応になります。



また、変態しない動物とお伝えしましたが、水位やヨウ素量など、
条件が重なれば変態することもあります。
まったく見た目はウーパールーパーではなくなってしまい、主に陸に上がって生活します。

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なかなか珍しいです。
こうなると、短命と言われていますが、この子はずいぶん長く元気に生きています。


血管の張り出しや、変態に関係する要因には
栄養が関係している可能性があると考えています


いろいろと、両生類のプロからみたら、稚拙なお話で、お叱りをうけるかもしれません。
学術的に、生態自体がよくわかっていない動物ですが、
投薬量などは信頼できる文献もあるので、それらが頼りです。
両生類アマチュアな自分をご信頼いただき、
可能な範囲で真摯に診て行きたいと思っています
特殊な診療という形でご紹介させていただきました。