ときわの広場

ときわ動物病院のコミュニティ。診療のお話やしつけ教室の様子など、ざっくばらんに綴っています。

しつけ教室☆☆7月分まとめ☆☆

2016-07-22 11:07:21 | トレーニング
しつけ教室ブログ久々の更新です
今回は7月に開催された教室をまとめています。

7月9日(土)・12日(火)・19日(火)にパピークラスがありました。
☆音に慣れる

☆口元を触る練習

☆服を着る

みんなで服を着る練習をしました。嫌がらずに着ることがポイントです


浴衣美人のきなこちゃん

☆ハウス

☆トンネル



初めて見るものにタジタジな子もいれば、初めから全く気にせずトンネルを走り抜ける子もいて
その子その子の性格があって見ていておもしろいです

☆ブラッシング

などなど。
パピークラスは最大5頭の日もあり、子犬ちゃんたちで賑わっていましたよ


7月16日(土)は初級クラスとステップアップクラスの2クラスがありました
まずは初級クラスから・・・

☆見慣れないものに慣れる

初めてみるスケートボードにみんな興味津々です。

☆音に慣れる

☆ゴロン


☆トンネル

なぜかすごく姿勢がいいですね(笑)



☆おいで

などのトレーニングをしました。
最後に宿題が出てトレーニングは終了です。

次にステップアップクラス
☆見慣れないものに慣れる

☆ジャンプ


☆風船を引っ張る

今日はマルコちゃんが見せてくれました 
素晴らしいお家ですごく練習されているのがわかります

☆トンネル
などなど、ステップアップクラスは少し上級編なことをおこないます。

以上でしつけ教室の報告を終わります。
暑い中しつけ教室に参加していただいた皆様、お疲れ様でした
まだまだ暑い日は続きますので熱中症などには十分に気をつけて下さい。

ときわ動物病院
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710


ウサギ専門診療科67 脊髄損傷の看護

2016-07-22 10:35:22 | ウサギ専門診療科
今日は後肢が不自由なウサギさんの
看護に関するお話です

こはるちゃんは5歳11ヶ月齢の
ホーランドロップの女の子です。


後肢が不自由になって4年が経過しました。
後肢が不自由な子の場合、様々な面で
飼い主様の支えが必要になります

・排尿のお手伝い
・お尻周りを清潔に保つ
・床の素材を柔らかくする
・段差の無いバリアフリーにする
・ペレットや牧草を食べやすい位置に設置する
・後肢のマッサージとリハビリ
・腰のホットパック

こはるちゃんの飼い主様は、
上記のような細かくて優しい気遣いを
ずっとされてきています



毎日毎日のことなので大変ですが、
こはるちゃんの身体はいつもキレイですし、
床擦れは全くありません。
飼い主様の愛情の賜物ですよね

ウサギさんは身体に不自由なところがあっても
前向きに懸命に生きようとします

その気持ちをしっかりと受け止めて
頑張っていらっしゃる飼い主様のお力に
少しでもなれたら…と思います





ときわ動物病院
〒596-0823
大阪府岸和田市下松町3-4-1
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しつけ教室☆☆二週間まとめ☆☆

2016-07-03 10:07:29 | トレーニング
あっという間に6月が終わってしまいました。
遅くなってしまいましたが、6月後半のしつけ教室ブログ更新です

6月25日(土)と6月30日(木)にしつけ教室がありました
まずは25日から報告します。
この日はステップアップクラスとジュニアクラスがありましたよ。

ステップアップクラス
☆ゴロン

 バキューンで打たれたように倒れてくれたら可愛いですよね

☆ハウス

☆マット

☆足元で伏せ


などなど。
最後に宿題が出されてステップアップクラス終了です。

ジュニアクラス
☆足元で伏せ

☆オスワリ
 オスワリの数秒キープの挑戦です

☆ヒール


☆お散歩練習
 他のわんちゃん達に気を取られず、飼い主さんに集中して歩けるかのトレーニングです。


次に30日のパピークラスです
この日は4頭の仔犬さん達が来てくれて、わいわい賑わっていましたよ

☆歩き慣れないところを歩く


☆見慣れないものがあっても平気か

☆様々な音に慣れる
 人間の社会にはドライヤーやバイクの音、掃除機などの様々な音があります。
 子犬ちゃんにとって初めて聞く大きな音に、少しずつ慣れてもらうトレーニングです

☆口を触る練習

 歯みがきトレーニングの第一歩です。

☆ハウス


☆おすわり

☆ゴロン

などのトレーニングを行いましたよ
今回しつけ教室に参加された方々お疲れさまでした

7月に入り、夏らしく日差しが強くなってきました
岸和田ではもう蝉が鳴いてます。
熱中症に気をつけて、暑い時間帯のお散歩は控えて下さいね。

ときわ動物病院
大阪府岸和田市下松町3-4-1
072-493-6710
(電話のかけ間違いにご注意ください)

動物看護師:伊藤


ウサギ専門診療科66 二葉の肝葉捻転のウサギの治療

2016-07-01 16:40:17 | 院長のつぶやき
こんにちは、岡村です
ウサギの肝疾患は、稀とは言わない程度に発生します。
中でも、肝葉捻転は、ここ数年で診断されるようになり、
当院でも2013年に症例報告として、学会で報告しました
肝臓は一塊の臓器ではなく、「葉」と呼ばれる単位で複数に分節されていて、
それぞれの葉には血管が出入りしています。
葉が捻転すればこの血管がよじれて虚血・うっ血状態、様々な程度の痛みを生じます
葉全体の肝細胞の広範囲な壊死を伴う重篤で致死的疾患であるこの病態は、
かっては診断・治療の難しい疾患であり、
実際に助けられなかったウサギさんもいて、悔しい思いを噛み締めてやってきました。
今では診断・治療に関わるウサギ獣医学の日々の進歩によって、
学会での報告をみても診断件数・治療成功件数が上昇してきました

肝葉が捻転したウサギは、
胃腸運動が低下から停止することが多く、食欲・排便は低下から廃絶に至ります。
一見、肝障害を併発した中等度の胃拡張を伴う胃腸運動鬱滞と
診断されがちな点に注意が必要です。
診断には、画像診断と血液検査の併用が必要です。
ダイレクトに確定診断することはまだ困難であり、他の病態の除外診断が必要です。
CT検査が有用とした報告もありますが、CTを設備していない施設も多く、
個人的には、エコー検査が大変有用で必須な検査である印象があります。
肝葉捻転が診断リストに強力に残れば、
勇気を持って早期の開腹による外科治療が救命への道です

食欲がないとのことで来院したルーちゃん
なんと二つの肝葉が同時に捻転していました
外科治療の2週間後にはすっかり元気になりました



肝葉捻転による肝細胞壊死や疼痛は、
ウサギの生活の質を致死的に大きくおとしめてしまいます。
ウサギの肝疾患を診断する際には、捻転を頭に入れ続けておくこと、この疾患を広く獣医師に知ってもらうことが、
助けられなかった子たちへのせめてもの報いかとそういう想いでいます。
命に関わるような助けられないとされてきた疾患、原因不明の死とされてきた疾患を一つでも助けられるようにし、
かわいいウサギが病による苦痛から早く快方させられるよう、当院は頑張ってまいります